「四弁花・かぐわし―硝子・漆・金属・木―」セイコーハウス銀座ホール

小島有香子(こじま・ゆかこ) Layers of Light -Moon-

名称:「四弁花・かぐわし―硝子・漆・金属・木―」セイコーハウス銀座ホール
会期:2023年2月23日(木) ~ 2023年3月5日(日)
会場:セイコーハウス銀座 6階 セイコーハウス銀座ホール
開館時間:10:30-19:00 最終日は17:00まで
住所:〒104-8105 中央区銀座4丁目5-11
TEL:(03)3562-2111(代表)
URL:セイコーハウス銀座ホール

奥井美奈(おくい・みな)
乾漆蓋物「渦」
d19.0×w24.5×h16.5cm
奥井美奈(おくい・みな) 乾漆蓋物「渦」 d19.0×w24.5×h16.5cm

工藝の魅力の定義の中に、それが日常的に使えるものであるかという点と、現代の空間に置かれた時に、相応しい空気感を醸し出しているかという点が挙げられます。今回、工藝の代表的な素材である硝子、漆、金属、木の4つの異なる素材を扱う作家が集う展覧会を開催いたします。
硝子の小島有香子さんは、板ガラスを積層し、それを丹念に削っていく手法で、かたちと陰影が織りなす幻想的な世界を創作しています。
漆藝の奥井美奈さんは、乾漆の技法を用い、曲線を生かしたまろやかな造形と丁寧な塗りの仕事を追求しています。
金属の家出隆浩さんは、異なる金属を網代編みにして鍛造する「あやおりがね」という独自の技法を用い、他の追随を許さない高度なテクニックと端正な造形で知られています。
木工藝の渡辺晃男さんは、堅実な指物の技をベースに、寄木や金属、螺鈿の象嵌を施した格調高い作品制作を志しています。
いずれの作家も日本伝統工芸展をはじめ様々なコンペティションで受賞歴を重ねるなど、時代を牽引している実力派揃いのメンバーです。
今展では、日々の暮らしに取り入れて楽しめる器類から家具、オブジェ作品に至るまで幅広い内容の作品80余点が出品されます。また、メンバー同士によるコラボレーション作品も会場に華を添えます。
硝子、漆、金属、木という、魅力的な四枚の花びらを持つ大輪のように、現代に脈々と受け継がれている工藝の素晴らしさを再確認出来ると同時に、みなさまの日常を豊かに彩る唯一無二の素敵な作品と出合えることとなるでしょう。

家出隆浩(いえで・たかひろ)
おやおりがね器「結」
φ25.0×h20.5cm
家出隆浩(いえで・たかひろ) おやおりがね器「結」 φ25.0×h20.5cm
渡辺晃男(わたなべ・あきお)
鉄刀木象嵌盆
d19.3×w19.3×h4.2cm
渡辺晃男(わたなべ・あきお) 鉄刀木象嵌盆 d19.3×w19.3×h4.2cm

小島有香子(Kojima Yukako)
2001年多摩美術大学 立体デザイン専攻 クラフトデザイン専修 ガラスコース 卒業
2006年富山ガラス造形研究所 研究科 修了
2007年国際ガラス展・金沢2007 第10回展記念特別賞、第54回 日本伝統工芸展 高松宮記念賞
2008年第3回 現代ガラス大賞展・富山2008 特別賞(北日本新聞社 社長賞)
2010年国際ガラス展・金沢2010 奨励賞
2011年第4回 現代ガラス大賞展・富山2011 大賞
2018年グループ展「かたち五華繚乱」(和光ホール)
   富山ガラス大賞展・2018(国際)銀賞
   パブリックコレクション
   国立工芸館、富山市ガラス美術館、樂翠亭美術館、石川県能登島ガラス美術館等
2007年9月 NHK教育「新日曜美術館」、2021年3月 NHK BSプレミアム「美の壷」に出演

奥井美奈(Okui Mina)
1970年神奈川県に生まれる
1992年東京女子大学卒業
2001年石川県立輪島漆芸技術研修所髹漆科卒業
   室瀬和美氏に師事(~2009年)
2006年第53回 日本伝統工芸展 東京都知事賞
2010年第50回 東日本伝統工芸展 第50回展記念賞
2017年第64回 日本伝統工芸展 日本工芸会総裁賞
2018年グループ展「かたち 五華繚乱」(和光ホール)
2020年紫綬褒章受章
2023年第40回 日本伝統漆芸展 東京都教育委員会賞
現在公益社団法人日本工芸会正会員

家出隆浩(Iede Takahiro)
1962年福井県に生まれる
1982年東京デザイナー学院 工芸・工業デザイン科 金属コース卒業
1993年第23回 日本金工展 文化庁長官賞
1995年第42回 日本伝統工芸展 日本工芸会総裁賞(文化庁買上げ 東京国立博物館収蔵)
1996年第13回 美術工芸振興佐藤基金 淡水翁賞
2011年Collect Art Fund Winner受賞(ロンドン)(ウェールズ国立博物館買上げ)
2013年TEFAF Maastricht MECCマーストリヒト(オランダ)(~2020年)
2015年第62回 日本伝統工芸展 文部科学大臣賞(文化庁買上げ)
2016年紫綬褒章受章
2018年グループ展「かたち 五華繚乱」(和光ホール)
   「ジャポニズムの150年」 パリ装飾美術館(フランス)
2019年第48回 日本金工展 文部科学大臣賞
2021年「Japan:A History of Style」メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
   パブリックコレクション
   東京国立博物館、文化庁、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
現在公益社団法人 日本工芸会正会員

渡辺晃男(Watanabe Akio)
1953年千葉県に生まれる
1975年千葉大学 木材工芸科卒業
   本多廣吉氏に師事
1983年佐藤豊樵氏に師事
1989年日本工芸会正会員
1992年第32回 伝統工芸新作展 奨励賞
1993年第33回 伝統工芸新作展 三越賞
1996年-2010年 隔年で「響の会」開催(和光ホール)
2011年第51回 東日本伝統工展 日本工芸会東日本支部長賞
2013年第53回 東日本伝統工展 MOA美術館賞
   第14回 伝統工芸木竹展 東京都教育委員会賞
2014年第61回 日本伝統工芸展 東京都知事賞
2018年第65回 日本伝統工芸展 東京都知事賞
   グループ展「かたち 五華繚乱」(和光ホール)
2019年紫綬褒章受章
現在公益社団法人 日本工芸会正会員

小島有香子(こじま・ゆかこ) Layers of Light -Moon-
小島有香子(こじま・ゆかこ) Layers of Light -Moon-

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