名称:「鍋島徳恭写真展-二代目 中村吉右衛門-」セイコーハウス銀座ホール
会期:2023年3月9日(木) ~ 2023年3月21日(火)
会場:セイコーハウス銀座 6階 セイコーハウス銀座ホール
開館時間:10:30-19:00 最終日は17:00まで
住所:〒104-8105 中央区銀座4丁目5-11
TEL:(03)3562-2111(代表)
URL:セイコーハウス銀座ホール
役を掘り下げ、緩急自在の芝居と圧倒的な存在感で観客を魅了した不正出の歌舞伎俳優、二代目中村吉右衛門丈。祖父である初代中村吉右衛門の養子となり4歳で初舞台、22歳で二代目を襲名。以降、古典演目の復活上演や後進の育成にも心を注ぎ、平成23年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
写真家の鍋島徳恭氏は、平成18年より吉右衛門丈が出演するほぼすべての公演で、舞台での名演から楽屋や舞台裏での貴重なシーン、さらに黒い幕を背景に吉右衛門丈がカメラに向かって演じた役々までをカメラに収めてきました。「普段の仕事での撮影では自分なりの切り取り方や演出も加えますが、吉右衛門丈の舞台はありのままをすべて“記録”したいと考え、撮影に挑んできました」と、鍋島氏。吉右衛門丈はその思いに応え「舞台裏や花道の鳥屋から撮って頂いた写真がありますが、これは役者としてなかなか勇気のいるものでございます。でもさすがの鍋島氏、揚幕を目指す姿に、私の舞台での生き様や、舞台裏で寸暇を寛ぐ私の姿を見事に写して下さいました」と、平成30年に刊行された写真集に言葉を寄せています。
残念ながら吉右衞門丈は、孫の尾上丑之助さんとのさらなる共演や80歳で『勧進帳』の弁慶を演じたいという思いを果たすことが叶わないまま令和3年11月にこの世を去られました。
数々の写真を通して今、あらためて在りし日の姿に心をお寄せください。
鍋島徳恭(なべしま・なるやす) 略歴
昭和35年広島県生まれ。
広告制作会社を経て、1989年独立、平成13年有限会社鍋島徳恭事務所を設立。
雑誌・広告を中心に人物からファッション、食、伝統芸能まで多岐にわたるジャンルで活躍。
二代目中村吉右衛門(にだいめ なかむら・きちえもん) 略歴
昭和19年八代目松本幸四郎(初代松本白鸚)の次男として生まれる。
母方の祖父である初代中村吉右衛門の養子となり4歳で初舞台、22歳で二代目を襲名。
以降、古典演目の復活上演や後進の育成にも心を注ぎ、 平成23年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。
令和3年11月永眠。
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