名称:「五味 謙二展 ーbuilt to lastー」日本橋高島屋S.C.(本館)
会期:2023年3月15日(水)→4月3日(月)
会場:本館6階 美術画廊 X
住所:〒103-6190東京都中央区日本橋 2-5-1
TEL:03-3246-4310 本館6階 美術画廊(直通電話)
URL:日本橋高島屋S.C.(本館)
五味謙二は1978年長野県に生まれ、早稲田大学卒業後に沖縄県の壺屋で焼物の技術を習得しました。
その後、岐阜県土岐市にて独立し、本格的に作品制作を開始します。 現在は、茨城県笠間市を制作の拠点とし、後進の指導にあたりながら制作を続けています。
独特のかせた肌合いと強い存在感を放つプリミィティブな大型の造形作品で注目を集め、2014年第10回国際陶磁器展美濃陶芸部門グランプリ、第31回タカシマヤ美術賞受賞をはじめ、数々の賞を受賞するなど、現在最も評価を受けている陶芸家の一人です。 国宝土偶が出土したことで有名な長野県茅野市に生まれ育った五味は、古いものや時間の流れを感じさせるものに魅かれるなど、縄文土器が身近だった幼少期からの記憶や体験が表現の根幹となっています。
形と質感の重要性を意識しながら、自身の表現を進化させるための陶芸技術の向上を目指す一方で、土という素材の柔らかさを感じながら、手と脳の交信によるある種の身体性にゆだね形づくっていきます。
重力と拮抗しながら立ち上がる曲線をまとった形。
静謐な偶像を想起させるその佇まいは、自身に刻まれた記憶や日々の思考を可視化した手と脳の記録であり、自身が生きた痕跡を残す行為そのものであるといえます。今展では五味の代表作である大型の造形作品を中心に展観いたします。
この機会にぜひご高覧ください。
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