ジャナイナ・チェッペ「Something Like the Sun / 太陽のような何か」nca | nichido contemporary art

ジャナイナ・チェッペ「Something Like the Sun / 太陽のような何か」nca | nichido contemporary art

名称:ジャナイナ・チェッペ「Something Like the Sun / 太陽のような何か」nca | nichido contemporary art
会期:2023年2月25日〜2023年4月1日
開館時間:火 – 土 11:00 – 19:00
休館日:日・月・祝日
会場:nca | nichido contemporary art
入場料:無料
住所 〒106-0032 東京都港区六本木7-21-24 102
TEL:03-5786-6111
URL:nca | nichido contemporary art

オープニングレセプション:2月25日(土)17:00 – 19:00
*オープニングに合わせ、作家が来日いたします
nca | nichido contemporary artは、ジャナイナ・チェッペによる新作個展、「Something Like the Sun / 太陽のような何か」を開催いたします。ncaで6回目の個展となる本展では、チェッペのよく知られている大作から、最も小さなキャンバスを用いた繊細な作品群まで、本展のために制作された最新作のペインティングを発表いたします。
チェッペのこれまでの作品は、カゼイン、水彩、色鉛筆、クレヨンなどの素材が絵画の構成に繊細な流動性と透明感を与えていましたが、本展の新作では、油彩と合わせ、オイルスティックを頻繁に取り入れています。油絵具の効果を残しつつもキャンバスに深く刻み込むことで、リズミカルでジャズのような熱烈な要素が視界に広がります。オイルスティックが筆よりも太く、より鋭い痕跡を絵画に残すことが知られているのであれば、抽象的なシナリオや密度の高い風景画を描くための強力なツールとして、また私たちが名もない動物を見つめているのか、あるいはさらに、世界中のどこか遠い洞窟にある古代岩絵を見ているのか、というように観る者の視覚を揺さぶる時にもその使用が有効であることが分かります。チェッペの絵画の比類ない側面は、抽象や具象といった従来のカテゴリーを私たちがもはや記憶することさえできない時代へと遡るような探求心と成熟度を示しています。チェッペの作品がさまざまなシナリオやキャラクター、その他多くの可能性を示唆する表面的なものだけではなく、新しい領域へと私たちを誘い、現代の私たちをとりまく多くの混乱や曖昧さによって「見る」行為を制限されることのない、どこかユートピア的な時間 (できれば近い未来)に連れて行ってくれるのです。見るという行為が、理解するという行為のすぐそばにあり、もしかしたら言語による表現に先行するような時代へ、作家は私たちを導いてくれるのかもしれません。その結果は間違いなく、絵画の耐久性と力への賛美となるはずです。チェッペの新作は、この古き良きメディア(人類史上最も古い芸術様式のひとつ)がすぐになくなることはないということを、確固たるかたちで私たちに思い起こさせてくれるのです。―願わくは、これから先もずっと…Victor Gorgulho(キュレーター / ライター)

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