企画展「喫茶去(きっさこ)~茶道具にみる季節の移ろい~」金沢市立中村記念美術館

企画展「喫茶去(きっさこ)~茶道具にみる季節の移ろい~」金沢市立中村記念美術館

名称:企画展「喫茶去(きっさこ)~茶道具にみる季節の移ろい~」金沢市立中村記念美術館
会期:2023年3月12日(日)〜2023年6月18日(日)
   ※5月8日(月)に一部の作品を展示替えします
会場:金沢市立中村記念美術館
時間:9:30〜17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日 祝日の場合は翌平日
観覧料:一般 310円 団体(20名以上)260円
   65歳以上・障害者手帳をお持ちの方およびその介護人 210円(祝日無料)
   高校生以下 無料
住所:〒920-0964石川県金沢市本多町3-2-29
TEL:076-221-0751
URL:金沢市立中村記念美術館

企画展「喫茶去(きっさこ)~茶道具にみる季節の移ろい~」金沢市立中村記念美術館
企画展「喫茶去(きっさこ)~茶道具にみる季節の移ろい~」金沢市立中村記念美術館
「狂言袴茶碗」李朝(15世紀)
「狂言袴茶碗」李朝(15世紀)

茶会において、ホスト役である亭主は、心を尽くして道具を取り揃え、一服の抹茶で客をもてなします。その道具は、かつては海を渡ってやってきた「唐物」が中心でした。のちに希少な品や日常使いの器をあえて茶道具に見立てて用いたり、日本で馴染みの深い竹を加工した道具を作り出したり、また、日本で作られた「和物」の道具も用いられるようになりました。
多彩な時代や産地の道具の使用について、わび茶の創始者といわれる珠光(1423‐1502)は『心の文』の中で「和漢のさかひをまぎらかす」(和漢の境を紛らかす)と記しています。そこには、唐物偏重であった茶の湯文化の中にあって、和物を導入してその価値を認める意識が認められます。国際的な貿易が進む中、東南アジア・欧州・中央アジアの品も茶道具として用いられるようになり、近年では現代アートの作品も茶会の設えに登場するなど、茶を喫するための道具は広範囲に渡っていると言えるでしょう。
本展では、海外の品と日本の品、長い時代を経た道具と現代の道具、使用の目的のために作られた道具と茶道具に見立てられた美術作品など、所蔵品を季節の移ろいに沿いながら茶会風に取り合わせた展示で紹介します。

伝慈円「新古今和歌集切」鎌倉(13世紀)
伝慈円「新古今和歌集切」鎌倉(13世紀)
「染付唐草文竜耳花生」 明 (15-16世紀)
「染付唐草文竜耳花生」 明 (15-16世紀)
「釘彫伊羅保茶碗 銘 花緑」李朝(17世紀)
「釘彫伊羅保茶碗 銘 花緑」李朝(17世紀)
十三代 宮﨑寒雉「涛声釜」昭和(20世紀)
十三代 宮﨑寒雉「涛声釜」昭和(20世紀)
十代 中村宗哲「梅果蒔絵棗」明治・大正(19-20世紀)
十代 中村宗哲「梅果蒔絵棗」明治・大正(19-20世紀)
「月に薄蒔絵硯箱」江戸(17世紀)
「月に薄蒔絵硯箱」江戸(17世紀)

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