名称:企画展「かえってきた堀川國廣」古河歴史博物館
会期:2023年3月18日〜2023年5月7日
会場:古河歴史博物館
入場料:一般1000円(団体料金の設定はありません)/小中高生100円
開館時間:9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
休館日:4月3日、10日、17日、24日、27日、28日、5月1日
住所:〒306-0033茨城県古河市中央町3-10-56
TEL:0280-22-5211
URL:古河歴史博物館
新刀の祖と称されている安土桃山時代の刀工堀川國廣は、享禄4年(1531)日向国に生まれ、各地を遍歴し作刀の技を磨き、京都堀川一条に定住しました。足利滞在時は、のちに古河藩主土井利勝に仕えることとなる長尾家のために、足利学校において鍛刀をしています。
長尾顕長は、足利、館林城主として小田原北条氏に属していましたが、小田原落城後、諸国を転々として元和7年8月に病死します。顕長は、後北条氏臣従の証として贈られた本作長義(重文)の写しを堀川國廣に作らせました。いわゆる「山姥切國廣」です。長尾顕長の子、宣景は、浪人を経て、土井利勝に仕官、土井家中となった宣景は、大坂の陣にて活躍、知行1200石を与えられました。
こうした経緯で古河藩土井家の家臣となった長尾宣景は寛永16年6月4日に没していますが、その後も長尾家は土井家の上級家臣の地位を占め、後に家老を排出するにいたります。
本展は、長尾顕長の子孫が古河藩家老であった歴史にちなみ、開催されます。当館では、早くから長尾家と堀川國廣との関わりに着目して展覧会を開催し、平成26年には企画展「堀川國廣とその一門」を開催しています。この展覧会は、近年の堀川國廣研究における集大成の要素を持つものであり、その後の展覧会に与えた影響は少なくないといってよいでしょう。
そして、令和5年3月、ふたたび当館では企画展「かえってきた堀川國廣」を開催し、あらためて國廣作品を通じてその魅力をさらに引き出したいと考えています。前回以来展示のなかった刀工堀川國廣の名品を新しい展示とともに紹介いたします。
古河歴史博物館
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