「札幌美術展 艾沢詳子 gathering―集積する時間」札幌芸術の森美術館

「札幌美術展 艾沢詳子 gathering―集積する時間」札幌芸術の森美術館

名称:「札幌美術展 艾沢詳子 gathering―集積する時間」札幌芸術の森美術館
会期:2023年4月15日(土)〜2023年6月11日(日)
会場:札幌芸術の森美術館
時間:9:45〜17:00 (最終入場時間 16:30)
   ※6月は17時30分まで開館
   ※入館は閉館の30分前まで
休館日:4月17日(月)、4月24日(月)
観覧料:一般 1,100円(900円)
   高校・大学生 800円(660円)
   小・中学生 500円(420円)
   ※( )内は前売・20名以上の団体料金
   ※65歳以上の方は年齢のわかるものの提示で900円
住所:〒005-0864 札幌市南区芸術の森2丁目75
TEL:011-591-0090・FAX:011-590-0102
URL:札幌芸術の森美術館

艾沢詳子《My friend》(部分)2017年 作家蔵 撮影:大橋英児
艾沢詳子《My friend》(部分)2017年 作家蔵 撮影:大橋英児

札幌市を拠点に活動する版画家・艾沢詳子は、銅版画からそのキャリアをスタートさせ、生命のありようをテーマとしたモノクロの世界を作り上げてきました。二度の渡米を経て、支持体に糸や紙などを貼りつけ凹凸のある版をつくりプリントする技法(コラグラフ)や、石膏や溶かした紙を用いた型取り(キャスティング)に取り組むなど、従来の版画のあり方にとらわれない、版の拡張ともいえる挑戦を続けます。やがて、それらは古紙やティッシュペーパーをロウで固めた人型のオブジェを無数に配置するインスタレーションの制作へと結実していきます。
艾沢は一貫して、目には見えなくとも、確かにそこに在るものを表現してきました。日々の暮らしの中で抱く、言葉では捉えきれない感覚や印象は、時とともに消えてしまいます。しかし、艾沢はそれらをすくい取って自身の中に集積し、その輪郭を確かめるように形を与えていきます。立ち現れた光景には、艾沢がこれまで過ごしてきた親密な時間が息づき、観る者それぞれが抱く記憶をも想起させるでしょう。
本展では初期の具象的な銅版画のほか、転機となった、床一面に広がる《石膏ドローイングインスタレーション》(1996年)の再制作作品、近年精力的に取り組むアートとテクノロジーが融合する新作を含む約80点を展示します。常に現状を更新し、新たな制作を続ける作家の創造世界をお楽しみください。
◆ 艾沢詳子(1949~)YOMOGIZAWA Shoko
北海道夕張郡由仁町生まれ、札幌市在住。1970年代より版画家として活動を始める。これまで「版の沸騰」(INAXギャラリー、1997年)「交差する視点とかたち VOL.5」(札幌芸術の森美術館、北海道立釧路芸術館、2012年)などの個展・グループ展をはじめ、国際展にも積極的に参加している。1995年、アジアン・カルチュラル・カウンシルの奨学金により、ニューヨークで研修。2014年、北海道文化奨励賞受賞。

艾沢詳子《WoodsⅠ》1991年 銅版画・紙 作家蔵
艾沢詳子《WoodsⅠ》1991年 銅版画・紙 作家蔵
艾沢詳子《石膏ドローイングインスタレーション》1996年 コンクリート床に石膏・鉛筆・コンテ 作家蔵 撮影:野田均
艾沢詳子《石膏ドローイングインスタレーション》1996年 コンクリート床に石膏・鉛筆・コンテ 作家蔵 撮影:野田均
艾沢詳子《ドローイングインスタレーション》2002年 紙・オイルパステル・オイルバー・鉛筆 作家蔵 撮影:末正真礼生
艾沢詳子《ドローイングインスタレーション》2002年 紙・オイルパステル・オイルバー・鉛筆 作家蔵 撮影:末正真礼生
艾沢詳子《夏のオライオン》(部分)2004年 電話帳・ロウ・クレヨン・シュレッダー紙 作家蔵 撮影:露口啓二
艾沢詳子《夏のオライオン》(部分)2004年 電話帳・ロウ・クレヨン・シュレッダー紙 作家蔵 撮影:露口啓二
艾沢詳子《Happy Re-Birthday to FUKUSHIMA+SAPPORO》2014年 ロウ・ティッシュペーパー・福島と札幌の粘土・糸・ケーキの箱 作家蔵 撮影:前澤良彰
艾沢詳子《Happy Re-Birthday to FUKUSHIMA+SAPPORO》2014年 ロウ・ティッシュペーパー・福島と札幌の粘土・糸・ケーキの箱 作家蔵 撮影:前澤良彰

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