名称:「親鸞と高田本山 専修寺国宝からひろがる世界」三重県総合博物館(MieMu)
会期:2023年4月22日(土)〜6月18日(日)
開館時間:9時から17時まで(最終入場は16時30分まで)
料金:【企画展のみ】一般800(640)円、学生480(380)円
【基本展示とのセット券】一般1,050(840)円、学生630(500)円
※高校生以下は無料
※( )内は前売及び20名以上の団体料金
※障害者手帳(ミライロIDも可)をお持ちの方及び付添者1名は観覧無料
※毎月第3日曜日は「家庭の日」のため団体料金で観覧可能
休館日:毎週月曜日
会場:三重県総合博物館(MieMu)
住所:〒514-0061 三重県津市一身田上津部田3060
TEL:059-228-2283
URL:三重県総合博物館(MieMu)
親鸞の生誕850年を記念し、高田本山(真宗高田派本山専修寺、三重県津市)所蔵の国宝・重要文化財を一堂に展示し、日本の文化史・思想史上重要な位置を占める親鸞を紹介します。
本展では、親鸞自筆の著作や手紙をひも解き、晩年を京で過ごした親鸞と遠く離れた関東にいた門弟たちとの交流の軌跡に注目します。また、高田本山に伝わる名だたる戦国大名の書状などから、鎌倉時代から続く高田本山の奥深い歴史も紹介します。
第1章 親鸞の姿
親鸞の肖像彫刻の優品とされる親鸞聖人坐像(三重県指定有形文化財)、最古の親鸞を描いた絵巻とされる親鸞伝絵(重要文化財 善信上人絵詞伝)を中心に、親鸞の姿に迫ります。
第2章 親鸞と高田の直門弟
親鸞の教えを受けとめた人びとの代表ともいうべき、下野国高田(栃木県真岡市)にいた門弟のひとり、真佛を取り上げ、師匠である親鸞から門弟たちがどのように教えを学んでいったのかを紹介します。真佛は親鸞とともに国宝『三帖和讃』を記しており、親鸞自身が記した国宝『西方指南抄』をそのほかの門弟たちとともに書き写した書物『直門弟本』をのこしています。これらの書物は、まさに師匠と門弟が向かい合って学ぶ姿、親鸞の教えが伝わる様子をそのままに今に伝える至宝といえます。
第3章 親鸞の主著『顕浄土真実教行証文類』と高田の学び
親鸞が自ら仏教に関する考え方を著した顕浄土真実教行証文類(教行信証)を展示します。重要文化財である高田本をはじめとして、同書の研究で重視されてきた専修寺所蔵の写本、中山寺(四日市市)所蔵の写本、寿福院(鈴鹿市)所蔵の写本を紹介します。
第4章 専修寺文書が伝える高田の歴史
専修寺の歴史を語る一級の資料が重要文化財 専修寺文書です。初期の真宗の姿をつたえる鎌倉時代の古文書、室町戦国時代の専修寺中興真慧や真智、本願寺蓮如といった真宗ゆかりの人々がのこした古文書、天皇家、足利将軍家の古文書、戦国大名や織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった天下人の古文書をとおして、専修寺がどのような歴史を経てきたのかを紹介します。あわせて、鎌倉時代、室町時代、安土桃山時代の特徴的な資料、観阿弥陀経集註(重要文化財 専修寺聖教)、重要文化財 紙本墨書観無量寿経などもあわせて展示します。
第5章 高田派の太子信仰
親鸞の著作には聖徳太子をたたえた和讃があり、親鸞の聖徳太子に対する信仰は明らかです。親鸞が著し、真佛が書写した真佛書写皇太子聖徳奉讃(重要文化財 専修寺聖教)や、高田派三世顕智らが四天王寺に参拝した記録である聖徳太子遺品拝領記録および拝領品(重要文化財 専修寺聖教)や、聖徳太子の事蹟を記した歴史物語の重要文化財 水鏡、高田派の寺に伝わる聖徳太子像や絵伝をとおして、真宗高田派における聖徳太子への信仰のあり方をひもときます。
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