「もうひとつの日本画」​サイトウミュージアム

「もうひとつの日本画」​サイトウミュージアム

名称:「もうひとつの日本画」​サイトウミュージアム
会期:2023年3月3日(金)~2023年7月17日(月)
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:月曜日、火曜日、水曜日、木曜日
入場料:一般 500円、大学生・高校生 300円、中学生 100円、65歳以上 400円、小学生以下 無料
会場:サイトウミュージアム
住所:〒515-0082 三重県松阪市魚町1807-1
URL:サイトウミュージアム

「もうひとつの日本画」​サイトウミュージアム
「もうひとつの日本画」​サイトウミュージアム

近年、南画がささやかなブームとなっています。深い教養に対する憧れだけでなく、人里離れた渓谷に高殿(楼閣)を構えて花鳥や景色を愛で、書籍に親しみ、気の合う人と酒を酌み交わす、そういった文人たちの理想の生活に対する羨望のまなざしは、変化の大きな現代社会に生きているからこそ強まっているのかもしれません。中国の南宋画に由来するこの絵画様式は、日本では池大雅や与謝蕪村といった職業画家や俳人たちを魅了し、南画としてのびやかな独自の世界を築いてきました。南画は明治に入ると西洋絵画などに押されて徐々に下火になりかけますが、富岡鉄斎の登場や洋画家たちの間でも南画を楽しむ人たちも登場しました。
この近代にあって、南画の普及に尽力した一人が小室翠雲(1874-1945)でした。師である田崎草雲(1815-1898)から南画の将来を託された翠雲は南画復興のため、日本南画院に参加して東西南画家の融合を図り、一方で南画鑑賞会を設立、機関誌 『南畫鑑賞』 の発刊、さらには全国での南画講習会など愛好者のすそ野を広げることに尽力しました。
今回の展示では、小室翠雲の明治から昭和にかけての作品、そして翠雲と同じ時代に生き、花鳥画の存続と復興に励んだ池上秀畝(1874-1944)を中心にご紹介します。生前の知名度に比べ、二人の画家を知る人が今日では少なくなりましたが、多様な日本画世界を照らした彼らの魅力を是非ご堪能ください。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「動き出す浮世絵展 TOKYO」寺田倉庫G1
  2. 特別展「答志島~古代から続く海民たちの島」鳥羽市立海の博物館
  3. 「うつす美 ─ 江戸時代の絵画学習」京都府京都文化博物館
ページ上部へ戻る