「TOPコレクション セレンディピティ 日常のなかの予期せぬ素敵な発見」東京都写真美術館

「TOPコレクション セレンディピティ 日常のなかの予期せぬ素敵な発見」東京都写真美術館

名称:「TOPコレクション セレンディピティ 日常のなかの予期せぬ素敵な発見」東京都写真美術館
会期:2023年4月7日(金)〜7月9日(日) 
会場:東京都写真美術館
観覧料金:一般700円(日時指定予約推奨)
休館日:月曜日(5月1日は開館)
住所:〒153-0062東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL:03-3280-0099
URL:東京都写真美術館

「セレンディピティ」という言葉がある。「セレンディップの三人の王子」というペルシアのおとぎ話を由来とするこの言葉には、「偶然と才気によって、予期しない発見をすること」という意味がある。
たとえば、こんな経験はないだろうか。偶然見つけたポストカードの写真に心が動いたり癒やされて、壁に貼っておいたり、大切に手帳にはさんでとっておいたり。あるいは、撮りためたたくさんの写真を見返してみたら、そのうちの2枚が撮影した場所や時間を越えてつながって、それまで気づかなかった何かを発見したり。それはまさしくセレンディピティの産物といえるだろう。
本展では、約3万7千点に及ぶ同館の収蔵作品のなかから、セレンディピティをキーワードに、ありふれた日常の何気ない一瞬を撮影した作品などを見ていきながら、写真家たちに訪れたささやかな心の機微を探る。そしてまた、展覧会を見るという行為自体も、予期しない出来事との出会いにあふれた、セレンディピティな体験だ。何年も続く制限された日々のなかで、様々な辛い出来事や不都合な出来事をたくさん経験してきた私たちだが、こうした写真家たちの視点をヒントに、セレンディピティの産物としての癒やしや心の豊かさを回復する種を見つけることができるかもしれない。
日常というありふれた世界も、ちょっと視点を変えてみれば、様々な気づきにあふれている。ずっと前からすぐそこにあったのに気づかなかったことの発見は、まさしくセレンディピティな現象として、予期しないタイミングで私たちに訪れる。世界を切り取ることによって表現する写真というメディアを使って、作家たちが日常のなかのささやかな発見を捉えた作品を紹介する。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る