「望月めぐみ切り絵展 祈り咲く空」富士川・切り絵の森美術館

「望月めぐみ切り絵展 祈り咲く空」富士川・切り絵の森美術館

名称:「望月めぐみ切り絵展 祈り咲く空」富士川・切り絵の森美術館
会期:2023年4月1日〜2023年6月25日
会場:富士川・切り絵の森美術館
入場料:一般 700円(600円)
   小中学生 300円(250円)
   ※( )内は20名以上の団体料金
開館時間:午前9時30分~午後5時30分 ※入館は閉館30分前まで
休館日:毎週水曜日(祝日の場合は翌日)※5月3日(水)、4日(木)は開館
住所:〒409-2522 山梨県南巨摩郡身延町下山1597番地
TEL:0556-62-5545
URL:富士川・切り絵の森美術館

「望月めぐみ切り絵展 祈り咲く空」富士川・切り絵の森美術館
「望月めぐみ切り絵展 祈り咲く空」富士川・切り絵の森美術館

望月めぐみさんにはじめてお会いしたのは奈良県明日香村の「飛鳥アートヴィレッジ作品展」でした。今から6年前になります。地域全体に不思議な歴史オーラが満ちていたのを憶えています。その時、めぐみさんは紬の着物姿で案内してくれました。展示作品とともにタイムマシーンに乗せられたように時代をスキップさせてくれました。めぐみさんの切り絵作品は、私には「魂の宿る創造物」のように思えてなりません。見る者を惹きつける不思議なそのエネルギーはどこから生まれてくるのか?やはり作家本人の精神性であり、その表現手法であることは間違いありません。彼女の作品の特徴は曲線だと考えています。難しいと言われる和紙を素材にナイフにより流麗な曲線を微細に刻んでいきます。その中で一つひとつの作品に彼女の祈るような思いや、願いが丹念に織り込まれていくのだと思います。現在、望月めぐみさんは京都に住まいながら活躍しています。改めて京都や奈良の歴史の重さ、そして、その中に刻まれてきた日本人の魂のようなものを心の奥底から感じ始めていると伺いました。今企画展では、和紙の原料「楮」の葉をモチーフにした微細な作品から全長50メートルに及ぶインスタレーション作品「無限菊」など彼女の代表的作品約50点をご鑑賞いただきたいと考えています。テーマは “祈り咲く空”。新型コロナ感染拡大からロシアによるウクライナへの軍事侵攻など、今、私たちを取り巻く環境は決して順風の中ではないように思えます。未来のために、私たちに今何ができるのか?何をしなければいけないのか? 改めて自身に問いかけてみたくなります。望月めぐみさんの作品に、そのヒントや大切なメッセージがあるような気がしてなりません。一つひとつの作品とゆっくり向き合い、対話していただけたら幸いです。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る