「山口蓬春・新日本画の描き方 ~教えて、蓬春先生!~」山口蓬春記念館

「山口蓬春・新日本画の描き方 ~教えて、蓬春先生!~」山口蓬春記念館

名称:「山口蓬春・新日本画の描き方 ~教えて、蓬春先生!~」山口蓬春記念館
会期:2023年4月8日(土)~2023年6月4日(日)
   前期: 4月8日(土)~5月7日(日)
   後期: 5月9日(火)~6月4日(日)
開館時間:9:30 〜 15:30
休館日:月曜日
   月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料:一般 600円、障害者手帳提示と付き添い1名 500円、高校生以下 無料
会場:山口蓬春記念館
住所:〒240-0111神奈川県三浦郡葉山町一色2320
TEL:046-875-6094
URL:山口蓬春記念館

「山口蓬春・新日本画の描き方 ~教えて、蓬春先生!~」山口蓬春記念館
「山口蓬春・新日本画の描き方 ~教えて、蓬春先生!~」山口蓬春記念館

今日、日本画と呼ばれる絵画の歴史は古く、奈良時代から平安時代にかけて中国大陸や朝鮮半島などを経由して日本にもたらされました。日本画で用いる主要な絵具は、岩絵具という天然の鉱石を粉末状に砕いた顔料に膠を混ぜたもので、その発色の美しさは日本画の特色の一つにあげられます。現在でも東アジア諸国、シルクロードの要衝の地には、日本画の源流ともいえる膠を接着剤にして色料を画面に定着させる膠絵(膠彩画)というような絵画が伝存していますが、この絵画技法を今日まで継承しているのはわが国の日本画のみであり、世界的にみても貴重な絵画といえます。
しかし、私たちが使用している「日本画」という言葉自体は、明治時代にアメリカの美術研究家・フェノロサの講演を契機とし、西洋画に対して伝統的な日本の絵画の総称として名付けられました。日本画の概念には伝統的な日本の絵画を総称する意味と、伝統的な日本の絵画技法を継承しつつも西洋画法を取り入れた新様式の絵画を総称する意味があるのです。
日本画家・山口蓬春(1893-1971)は、東京美術学校西洋画科に入学するも日本画科に転科し、以後、戦前から戦後へと時代が激しく移り変わるなかで伝統的な絵画技法を究め、かつ、「新日本画」の創造を目指し邁進し続けました。蓬春は、西洋画と日本画という二つの知識と技法を会得したことで、奇しくも日本画が内包してきた伝統と革新という要素を、身を持って体得し、実践してきた画家ともいえるのです。
本展では、蓬春の言葉の軌跡を辿りながら、その作品の描き方はもちろん、審美眼によって蒐集されたコレクション、また、残された画材類を通じて蓬春が求めた「新日本画」の創作過程を解き明かします。

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