名称:企画展「南部家のたしなみ -射る・騎る・撃つ-」もりおか歴史文化館
会期:2023年4月29日(土)〜7月10日(月)
開館時間:9時~19時(※展示室への入場受付は閉館30分前まで)
料金:一般300円、高校生200円、小・中学生100円
※団体(20名以上)は各2割引となります
休館日:2023年5月16日(火)、6月20日(火)
会場:もりおか歴史文化館
住所:〒020-0023 岩手県盛岡市内丸1番50号
TEL:019-681-2100
URL:もりおか歴史文化館
江戸時代末期の盛岡藩の記録にこのような記事があります。
諸御稽古御定日
二七 御兵学
五十 御経学御輪講
四九 御射術
六ノ日 別段御兵学
三ノ日 御謡曲
八ノ日 御茶事
これらは、盛岡藩主やその子ども達が行う稽古日と稽古内容を定めたもので、毎月2日と7日は兵学、5日と10日は経学、4日と9日は射術、6・16・26日は特別の兵学、3・13・23日は謡曲、8・18・28日は茶道を稽古するとされています。この他にも、馬術、書画、能なども稽古していたことが他の記録に見られます。こうしてみると毎日何かしらの稽古をしており、現代の子ども達が学校以外に塾通いや習い事で忙しくしているのと何ら変わりないように感じられます。
なぜ、彼らはこんなにも学問や芸事を学んだのでしょうか。時間やお金にゆとりのある人が趣味としてする素人芸などを「大名芸」や「殿様芸」と表現することがありますが、彼らは趣味としてこれほど様々な学問や芸事を学んでいたのでしょうか。大名は教養として学問や芸事をたしなんだと言われていますが、なぜ学び、何を求めて学んでいたのか判然としないことが多いように思われます。
本展は、彼らが稽古した様々な学問や芸事の一つ一つを見直すことで、なぜ学び、稽古することで何を得ようとしていたのかを探ろうとする展示です。一昨年度の和歌・絵画・書、昨年度の能楽・茶道・香道に引き続き、今年度は武士の本分である弓術や馬術など武芸を取り上げ、江戸時代の南部家の学びについて探りたいと思います。
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