名称:「Long Press,Flick,Pinch Down,Swipe」gallery10[TOH]
会期:2023年5月3日(水)~2023年5月21日(日)
開館時間:13:00 〜 20:00
休館日:月曜日、火曜日
入場料:無料
会場:gallery10[TOH]
住所:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ケ谷5-20-11 第一シルバービル1B
URL:gallery10[TOH]
この度、Gallery10[TOH]では、Mモト/岩崎広大/西村昂祐/ミノリの4人によるグループ展、「Long Press,Flick,Pinch Down,Swipe」を行います。
Mモトは2003年福岡生まれ、現在は予備校生をしていますが、大きく擦り取るような手法でぼんやりと見える風景を歪め、「見ること」に対しての問いを投げかけています。
岩崎広大は1994年東京生まれ、2021年東京藝術大学美術研究科油画専攻、博士前期課程を修了しています。主なシリーズとして、昆虫が採集された場所の景色を作家が撮影し、そのイメージを虫体にプリントする「かつて風景の一部だったものに、風景をプリントする。」があり、人間以外の視点から人間・環境・風景にアプローチしています。
西村昂祐は1999年兵庫県生まれ、2022年東京藝術大学大学院油画第六研究室入学。画像データを印刷した物に絵具を乗せ、別の支持体に転写する技法で制作しています。既存の絵画作品やアニメのキャラクターなど、見慣れたイメージを転写させることで消費され、変化してゆく様を半立体的な厚みのある絵の具によって表現しています。
ミノリは1992年奈良生まれ、2020年 東京藝術大学 美術学部 絵画科 油画専攻卒業。自然物や日常的な風景などを、消えゆく点と、それらをつなぐ儚い線によって描き、日常の中の密やかに息づく記憶を物語として表現しています。
グループ展のタイトル「Long Press,Flick,Pinch Down,Swipe」は、スマートホンやタブレット型端末などの操作方法であり、モバイル操作において我々が日常で使用する、コピーや、ペースト、切りぬきや消去などの手法を、90年代以降のデジタルネイティブ世代の作家たちが軽やかに絵画表現に取り入れててゆく様を表しています。
スマートフォンの誕生から25年経ちますが、ここ10年ほどでモバイル端末は私たちの生活に密に浸透し、人々の生活を変化させてきました。新世代の作家たちは日常的に使用しているデジタル機器を使用することで新たな身体性を会得しており、その身体性はアート表現にも影響を与えています。また逆に、芸術表現は、最新技術を取り入れながら紡がれてゆく我々の暮らしにどのような影響を与えることがあるのでしょうか。
まさにこの現代に、新しい芸術表現が生まれてゆく様を体感いただければ幸いです。
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