特別展「良寛の書の世界 ~清らかな書の成り立ち」東京黎明アートルーム

特別展「良寛の書の世界 ~清らかな書の成り立ち」東京黎明アートルーム

名称:特別展「良寛の書の世界 ~清らかな書の成り立ち」東京黎明アートルーム
会期:2023年5月25日(木)〜7月11日(火) 
会場:東京黎明アートルーム
観覧料金”当日一般800円
休館日:6月3日、6月8日、6月15日、7月3日
住所:〒164-0003 東京都中野区東中野2-10-13
TEL:03-3369-1868
URL:東京黎明アートルーム

越後出雲崎(現・新潟県三島郡出雲崎町)の名主橘屋の長男として生まれた良寛(1758~1831)。名主見習いとなるが、18歳で出家。22歳の時に備中玉島(現・岡山県倉敷市)の円通寺の国仙和尚に師事。10余年の修行ののち、諸国を行脚。39歳で帰郷し、国上山の中腹にある五合庵や乙子神社の草庵に住庵。清貧のなかで子供と戯れ、友と語り、多くの人達に親しまれ敬われ、74歳で遷化した。富や名声を求めず、托鉢僧として村人たちに溶け込む生活を送るなかで、内面を深化させ、無我のなかにある本当の自分を求めた良寛は、和歌・漢詩を能くし、優れて独創的な書を遺したことで知られている。今回の特別展では、日本有数の良寛コレクター秘蔵の作品を中心に、初公開作品を含む47件の「良寛の書」を展観する。
良寛は王羲之『澄清堂帖』、懐素『自叙帖』、平安時代の『秋萩帖』などを江戸時代に流通していた法帖によって学んでいる。今回の特別展では、良寛が学んだ法帖と同手のものを参考資料として展示。良寛の脱俗的な筆致は、良寛の心から湧き出る感興を情感豊かに表現しているからに違いないが、その清らかな書のなかに、しっかりした書法の骨格が存在するのも事実だ。良寛が古典からどのような影響を受け、それをどのように生かしたのか。良寛の書法の成り立ちにも注目してほしい。

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