「朝倉文夫生誕140周年記念 猫と巡る140年、そして現在」大分県立美術館

「朝倉文夫生誕140周年記念 猫と巡る140年、そして現在」大分県立美術館

名称:「朝倉文夫生誕140周年記念 猫と巡る140年、そして現在」大分県立美術館
会期:2023年6月9日(金)~8月15日(火)
開館時間:10:00 〜 19:00
   金曜日・土曜日は20:00まで
   入場は閉館の30分前まで
休館日:5月17日は休館
入場料:一般 1,400(1,200)円
    高校・大学生 1,000(800)円
会場:大分県立美術館
住所:〒870-0036大分県大分市寿町2-1
TEL:097-533-4500
URL:大分県立美術館

「朝倉文夫生誕140周年記念 猫と巡る140年、そして現在」大分県立美術館
「朝倉文夫生誕140周年記念 猫と巡る140年、そして現在」大分県立美術館

朝倉文夫は、徹底して自然主義的写実を貫き、日本の彫塑界をリードする中心的な存在として活躍し、大きな足跡を残しました。1948年には彫刻家として初めて文化勲章を受章します。一方で、朝倉は、無類の愛猫家としても知られ、数十体にのぼる猫の作品を残しています。1964年には東京オリンピック開催記念として〈猫百態展〉を準備しましたが、直前に病のために他界。その開催の夢は、没後、朝倉彫塑館において1994年と2017年に展覧会として結実し、開催されることとなりました。
朝倉の「猫」作品は、そのほとんどが展覧会出品を目的としたものではなく、共に暮らす猫たちとの思い出を日記のように造形化したものです。日々の愛猫の様子や一瞬の愛くるしさを生き生きととらえた作品群は、朝倉の卓抜した造形力を示すものだけではなく、朝倉の猫たちに対する温かな情感も今に伝えています。
本展は、朝倉文夫の創作を振り返るとともに、朝倉文夫の生誕から140年を経た今、大分を拠点に国内外で活動を展開する美術家 安部泰輔と絵本作家・美術家 ザ・キャビンカンパニーを迎え、朝倉の「猫」作品を軸に、彼らの視点で朝倉文夫、そして「猫」を捉え直し、顕彰し、競演するものです。
また、本展は、美術館の展示室で開催されるものではありますが、これをひとつの「入口=プロローグ」と位置づけ、大分市の遊歩公園に展示されている《瀧廉太郎君像》など、街に点在する朝倉文夫作品を、さらには、朝倉文夫記念館(大分県豊後大野市朝地町)や台東区立朝倉彫塑館(東京都台東区谷中)を訪れ、鑑賞し、朝倉文夫の創作の魅力や人物そのものに触れ、その足跡や後世に与えた影響などを知る機会となることを願い企画するものです。

撮影:田村茂
撮影:田村茂
朝倉文夫 《よく獲たり》 (1946年) 大分県立美術館蔵
朝倉文夫 《よく獲たり》 (1946年) 大分県立美術館蔵
朝倉文夫 《たま(好日)》 (1930年) 朝倉文夫記念館蔵
朝倉文夫 《たま(好日)》 (1930年) 朝倉文夫記念館蔵
朝倉文夫 《吊された猫》 (1909年) 大分県立美術館蔵
朝倉文夫 《吊された猫》 (1909年) 大分県立美術館蔵
朝倉文夫 《墓守》 (1910年) 大分県立美術館蔵
朝倉文夫 《墓守》 (1910年) 大分県立美術館蔵
朝倉文夫 《姉妹》 (1947年) 大分県立美術館蔵
朝倉文夫 《姉妹》 (1947年) 大分県立美術館蔵
朝倉文夫 《はるか》(1918年頃)台東区立朝倉彫塑館蔵
朝倉文夫 《はるか》(1918年頃)台東区立朝倉彫塑館蔵
朝倉文夫 《進化》 (1907年) 台東区立朝倉彫塑館蔵
朝倉文夫 《進化》 (1907年) 台東区立朝倉彫塑館蔵

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