「民芸の仲間たち展」廣澤美術館

「民芸の仲間たち展」廣澤美術館

名称:「民芸の仲間たち展」廣澤美術館
会期:2023年6月3日(土)~2023年7月30日(日)
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:月曜日
   7月17日は開館
   7月18日は休館
入場料:一般 1000円、大学生・高校生 700円、中学生 500円、小学生以下 無料
会場:廣澤美術館
住所:〒308-0813 茨城県筑西市大塚599-1 ザ・ヒロサワ・シティ
TEL:0296-21-1234
URL:廣澤美術館

この度、廣澤美術館では 受け継がれる「用の美」民芸の仲間たち展 と題し、民芸運動を牽引した草創期の民芸作家の作品を中心とした展覧会を開催いたします。
民芸運動は大正15(1926)年に柳宗悦・濱田庄司・河井寛次郎らによって提唱された生活文化運動です。当時の工芸界は華美な装飾を施した鑑賞用の作品が主流でした。そうした中、柳たちは、無名の職人の手から生み出された日常の生活道具の中に美を見出し、これを「民芸(民衆的工芸)」と名付け、美は生活の中にあると語りました。各地の風士から生まれ、生活に根ざした民芸には用に則した健全な美が宿るとして、新しい「美のありかた」や「価値観」を提唱したのです。
本展覧会では、民芸運動を共に実践し、推進した作家たちによる、それぞれの分野の民芸作品を紹介いたします。
「染織」においては、型絵染を中心として、独創的な作品を次々と発表した芹沢鉄介。「陶芸」においては、流掛しや塩釉の技法を用い、重厚感ある作風と「黍文(きびもん)」と呼ばれる独自の文様を取り入れた濱田庄司、独特な意匠と造形による力強い作風の河井寛次郎、のちに民芸と別の道に進み、色絵磁器に金銀彩を加えた独創的な作風を極めた富本憲吉、日本各地を巡り、お互い影響しあいながら、イギリスの伝統陶器である「スリップ・ウェア」の技法と日本の陶器を融合させたバーナード・リーチの作品を展示。「版画」においては、女性、仏像、伝説などを表現し、文字を画に融合させた独特の「板画」を確立し、東洋の魅力あふれる作風を残した棟方志功の作品を展示いたします。
風土と人々の暮らしに根差した民芸は生命感あふれる力強い美しさを放っています。その輝きは褪せることなく、次代の作家に継承され、今日に至り尚様々な分野で新しい作品が生み出されています。
本展覧会で紹介する作家たちの作品を通して、民芸の持つ素朴で身近な生活の中の美が織りなす表現世界と、深い精神性に思いをいたしお楽しみいただければ幸いです。

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