名称:「造形作家 玉田多紀 ダンボール物語」平塚市美術館
会期:2023年6月24日(土)~2023年9月10日(日)
会場:平塚市美術館
時間:9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、7月19日(火)
※ただし、7月18日(月・祝)は開館
観覧料:一般 700円(560円)
高大生 500円(400円)
※( )内は団体料金
※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添1名は無料
※65歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金
住所:〒254-0073神奈川県平塚市西八幡1-3-3
TEL:0463-35-2111
URL:平塚市美術館
玉田多紀(たまだたき 1983年兵庫県生)は、多摩美術大学造形表現学部造形学科卒業後、古紙ダンボールを使用し、生き物の造形美や性質をユニークに捉えた立体作品を制作しています。国内外の展覧会やウィンドウディスプレイ、TVメディアや動画配信、ワークショップなど幅広く活動しています。
SDGsが社会のテーマになっている昨今、ダンボールはリサイクルが100%可能な優れた素材として注目を集めています。古紙ダンボールの強度や柔軟性に魅了され、作家は15年以上も前からダンボールを素材とした立体作品を制作しています。その制作方法は特徴的で、ダンボールをそのまま使うのではなく、パルプにまで還元し粘土のようにした上で造形していきます。本来であれば捨てられてしまうはずの古紙ダンボールを作品として甦らせ、命を吹き込んでいくのです。また、素材感を損なわないように着彩はせず、ダンボールの色味を活かしています。モチーフとなるのは恐竜やゾウ、キリンやオランウータン、クジラなど様々ないきものです。
近年では絶滅危惧種をモチーフとして生態系の環境問題に目を向け、ジェンダーギャップなど現代社会を象徴とする問題を生き物の視点で捉えて表現しています。また、作家は来館者に見るだけでなく、体験しながら鑑賞できる作品制作を心掛けており、特に自身の子育ての経験から、0歳から鑑賞できるような仕掛けをしています。
関東地方の公立美術館で初めての個展となる本展は、陸上から海中まで様々ないきものの作品約130点を展示します。玉田多紀の生命力あふれるダンボールのいきものたちを是非お楽しみください。
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