「三越創業350周年 村上裕二日本画展 ゴジラの世界」日本橋三越本店

「三越創業350周年 村上裕二日本画展 ゴジラの世界」日本橋三越本店

名称:「三越創業350周年 村上裕二日本画展 ゴジラの世界」日本橋三越本店
会期:2023年6月28日(水) ~ 2023年7月3日(月)
会場:本館6階美術特選画廊 最終日午後5時終了
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

「三越創業350周年 村上裕二日本画展 ゴジラの世界」日本橋三越本店
「三越創業350周年 村上裕二日本画展 ゴジラの世界」日本橋三越本店

「日本のゴジラを描いた」
元気モティーフを求めている。
それでゴジラに辿り着いた。
絵画のジャンル「日本画」。
日本人の琴線に触れる世界観を描くとそれに近づく。
自国の名称が付いているのだから、
何を描くかが大切。
日本の古い絵画「鳥獣人物戯画」。
日本画のルーツ的絵巻物。
現代の漫画やアニメに似て親しみ易い。
品の有るジョーク混じりの教えが描かれている。
海外から伝来した墨絵に彩色を加えると大和絵になる。
その進化?形が日本画である。
日本画の画材は、文房具店やネットでは入手が難しい。
ぼくは便利なアクリル絵具に頼らずにやっている。
日本画材専門店も最近は随分減ってしまった。
絵具や道具の枯渇。さらにその作り手も離職がすすんだ。
令和時代の今が最後と想い、執着し探している。
高額な画材は青天井で、求めれば求めるほど上が有る。
専門店で「ありません」と聞いてもあきらめない。
追えば人の出会いにもつながり、入手ルートが広がる。
それは創作に影響し、気分が前進出来る。
ゴジラは日本画材で言うと何色か?
昭和ゴジラ=焼群青(黒)。
バーニングゴジラ=橙(赤勝)と美紅。
どちらの色も特別。
ゴジラは怪獣王。
怪獣の善悪理解は人それぞれの感じ方で良いと思う。
ぼくの描くゴジラ絵は、そんな風に見て欲しい。
日本で生まれたキャラクターは、今や世界的スター。
ゴジラは日本らしい世界観なのだろう。
それは海外の人が創り出したゴジラ映画を観ると判る。
日本のゴジラは何となく「間」が抜けている。
「間」は、大抵が大切と説くけれど、
抜けている事で「考えるより感じる」ことが出来る。
子供に人気なのもそこがポイント。
ぼくがゴジラを日本画で描く肝がそこに有る。
さらに言えば日本文化の多くが間が抜けている。
「足りすぎてはならない」事の理解から、
つつましいか否かの基準で淘汰されている。
それに気付くと安心感に包まれる。
ぼくの描くゴジラは、ニッコリだったり、
破潰し尽くすゴジラとなったけれども、
感じた「間の抜け」を描くと楽しい気分になれた。
2019年から絵にしてきた「ゴジラ」。
世界の国々では、人命に関わる問題が山積みな今日。
そんな中、描き続けてこられたのも、
東宝様をはじめ、周りの方々のご尽力やご協力のおかげです。
ありがとうございました。
村上裕二

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