名称:「吹けば風」豊田市美術館
会期:2023年6月27日(火)〜9月24日(日)
会場:豊田市美術館 展示室1-5
観覧料金:当日一般1,300円
※同時開催コレクション企画「枠と波」は企画展「吹けば風」の観覧券鑑賞可
※7月1日(土)、7月2日(日)は無料観覧日のため全館無料
休館日:月曜日(7月17日、8月14日、9月18日は開館)
住所:〒471-0034愛知県豊田市小坂本町8-5-1
TEL:0565-34-6610
URL:豊田市美術館
本展のタイトルは、明治生まれの詩人・高橋元吉が詠んだ詩の「咲いたら花だった 吹いたら風だった」という一節からきています。それがなにかわかるまでは「なにか得体の知れないもの」でよいと言い、おおらかな気持ちでものごとを見ようとするこの詩人にとって、世界は新鮮な発見に満ちていたかもしれません。本展では、「得体の知れないもの」が花になり風になるように、単なる現象がひとにとって意味をもつ体験になる瞬間に注目します。
本展に参加する4名の作家もまた、海や山で見た景色や日々の出来事など、日常的な体験に目を向けます。その作品はどこか確定できない部分があり、いつまでも汲みつくせない魅力を湛えています。
たとえば出展作家のひとり、川角岳大が素潜りやドライブ中の体験を思い出しながら淡く描く絵画は、時間や空間の伸縮や記憶の濃淡を思わせ、わたしたちがなにかを見たり、感じたりするときの身体感覚や心の動きを思い起こさせます。あるいは、ふだんは気に留めないような小さな謎を映画や写真、日常会話のなかに見つけ探っていく澤田華、センサーや風力計を用いて天気を作品に取り込む船川翔司、これまで多くの作品において身体や言葉を用いてリアルタイムで作品を更新しつづけてきた関川航平も、それぞれの仕方でひとがなにかを体験することについて示唆に富む仕事を続けています。この機会に気鋭の4作家がつくりだす4つの体験をぜひお楽しみください。
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