「Back to Nature」elephant STUDIO

「Back to Nature」elephant STUDIO

名称:「Back to Nature」elephant STUDIO
会期:2023年6月10日(土)~2023年6月29日(木)事前予約制
開館時間:12:00 〜 19:00
休館日:火曜日
入場料:ドネーションチケット(500円〜)、6月14日、6月21日、6月28日は観覧無料
会場:elephant STUDIO
住所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-7-4
TEL:080-4717-0611
URL:elephant STUDIO

本展では、それぞれ拠点の異なる作家による作品を通して、現代社会おける人間という生き物にとっての自然とは何なのか?という問いを提示し、自然との対話を促します。
アーティストのアレハンドロ・ロペスは、現代を「自然と人間が最大限に乖離した今までにない社会」とし、彼自身が自然との対話を通して制作 した作品を提示。Yosemiteシリーズでは、作家自身がアメリカ / カリフォルニアのYosemite vallyの山奥に赴き、人が立ち入らないような過酷な環境の中で制作した絵画作品群を展開。一人広大な大地に身を置き自然と向き合うことで、作家自身が仏教寺院での五行修行によって得た、最終的に何も存在しない境地 ―「無」に到達するという経験を呼び起こし、それによって得た新たな自然との新たな関係性を掲示します。
美術家の藤元明は登半島の”海ごみの山”を訪れた経験を契機に、大量消費社会が生み出した”ゴミ問題” について考えを巡らせ、実際に能登半島のごみを素材として制作した海ごみシリーズ”LAST HOPE”を出展。2020年の当ギャラリーにおける個展にて、初めてギャラリーにて売約された作品群として知られる本シリーズは、アクセスの厳しい浜に国境を漂着し、溜まり続ける海ごみの山の直ぐ側に、藤元が道具を持ち込み溶かし固めるという工程経て制作され、素材の色をそのまま活かした鮮やかな抽象表現作品として提案します。
自身にとって自然は飽きることのない象徴的なモチーフと語るアーティスト・原口みなみは、“記憶”や“思い出”をキーワードに、鑑賞者自身の記憶とのつながりを通して得られるプリミティブな感情との共鳴をテーマとして制作活動を行っている。2022年度、雲ノ平山荘AIRプログラムにおける滞在制作を経て制作した絵画作品群を始め、作家の特徴の一つでもある花をモチーフとした作品などを展示。出展作品のうちのひとつ「山のまつり」は、雲ノ平で見たニッコウキスゲの群生と、春になりそれらが一気に芽吹いた美しさ、またある種の恐ろしさや狂気が発想の起点となっており、教会で見られる祭壇画のように三連画を用いることで、自然への畏怖や神々しさを掲示します。
WATOWA GALLERYの考える、新たな展覧会を起点とした自然との接続を、ぜひご覧ください。
アーティスト
アレハンドロ・ロペス、藤元明、原口みなみ

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