「めぐりあう大津絵 笠間日動美術館・小絲源太郎コレクションと神戸女子大学古典芸能研究センター・志水文庫の大津絵」八王子市夢美術館

「めぐりあう大津絵 笠間日動美術館・小絲源太郎コレクションと神戸女子大学古典芸能研究センター・志水文庫の大津絵」八王子市夢美術館

名称:「めぐりあう大津絵 笠間日動美術館・小絲源太郎コレクションと神戸女子大学古典芸能研究センター・志水文庫の大津絵」八王子市夢美術館
会期:2023年9月15日(金)~2023年11月5日(日)
会場:八王子市夢美術館
時間:10:00~19:00 (最終入場時間 18:30)
休館日:月曜日 
   月曜が祝日の場合は開館し、翌平日が休館
観覧料:一般 800円
   学生・65歳以上 400円
   中学生以下 無料
   ※15名以上は団体割引料金(2割引)を適用
   ※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は無料(付き添いの方は1名まで無料)
   ※市内の小学校の児童、中学校の生徒が教育活動(部活動を含む)として鑑賞するときは引率者を含めて無料
   ※観覧料は変更になることがあります
住所:〒192-0071東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F
TEL:042-621-6777
URL:八王子市夢美術館

大津絵《鬼の念仏》公益財団法人日動美術財団蔵
大津絵《鬼の念仏》公益財団法人日動美術財団蔵

大津絵は、滋賀県大津市の大谷・追分周辺で、江戸時代初期から旅人向けのお土産、護符として流通していた絵画です。その起源については諸説ありますが、一説によれば慶長年間に発生した本願寺の分立により、門前町からの立ち退きを命じられた絵仏師たちが追分の地に転居し、旅人相手に手頃な値段の仏画を販売したことがその始まりであると言われています。
時代が降るにつれ、神社の絵馬に見られる図柄、あるいは風俗図など幅広い画題が取り入れられて世俗化していった大津絵は、同時代の絵画だけでなく、人形浄瑠璃や歌舞伎、浮世草子や合巻などの文学作品、そして道徳哲学の分野にも影響を与えるほど庶民の間に浸透していきます。また近現代に入ると、多くの文化人たちがその造形的な面白さに惹かれ、美術コレクションとしてさかんに蒐集されるようになるとともに、大津絵と日本の文化史との関係性について、様々な角度から活発に研究が進められるようになりました。
本展では、昭和の洋画家・小絲源太郎(こいとげんたろう 1887~1978)が蒐集した大津絵コレクションを展示します。また、演劇資料や仏教版画の蒐集がきっかけとなって大津絵に興味をもって研究した国文学者・信多純一(しのだじゅんいち 1931~2018)による大津絵とその関連資料のコレクションも展示。芸術家の視点からの蒐集品と、研究者としての視点からの蒐集品という、二つのコレクションがもつ個性を対比しつつ、時を越えて人々から愛される大津絵の魅力に迫ります。

大津絵《傘さす女》公益財団法人日動美術財団蔵
大津絵《傘さす女》公益財団法人日動美術財団蔵
大津絵《藤若衆》公益財団法人日動美術財団蔵
大津絵《藤若衆》公益財団法人日動美術財団蔵
「古筆大津絵」《雷と太鼓》公益財団法人日動美術財団蔵
「古筆大津絵」《雷と太鼓》公益財団法人日動美術財団蔵
大津絵《頼光》公益財団法人日動美術財団蔵
大津絵《頼光》公益財団法人日動美術財団蔵
大津絵《阿弥陀仏》神戸女子大学古典芸能研究センター蔵
大津絵《阿弥陀仏》神戸女子大学古典芸能研究センター蔵
大津絵《八幡神》神戸女子大学古典芸能研究センター蔵
大津絵《八幡神》神戸女子大学古典芸能研究センター蔵
大津絵《大日如来》神戸女子大学古典芸能研究センター蔵
大津絵《大日如来》神戸女子大学古典芸能研究センター蔵
「大津絵十種」《鬼の行水》、久保田米僊画、明治27年(1894)、神戸女子大学古典芸能研究センター蔵
「大津絵十種」《鬼の行水》、久保田米僊画、明治27年(1894)、神戸女子大学古典芸能研究センター蔵
《狂画大津絵》神戸女子大学古典芸能研究センター蔵
《狂画大津絵》神戸女子大学古典芸能研究センター蔵
《中村座辻番付》、寛政3年(1791)5月、神戸女子大学古典芸能研究センター蔵
《中村座辻番付》、寛政3年(1791)5月、神戸女子大学古典芸能研究センター蔵
《浮世又平名画奇特》、歌川国芳画、嘉永6年(1853)、神戸女子大学古典芸能研究センター蔵
《浮世又平名画奇特》、歌川国芳画、嘉永6年(1853)、神戸女子大学古典芸能研究センター蔵
「古筆大津絵」《猫と鼠》公益財団法人日動美術財団蔵
「古筆大津絵」《猫と鼠》公益財団法人日動美術財団蔵

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