名称:「光へ漕ぐ舟 ~手から生まれるはるかな広がり~ 浜口陽三と桑原弘明、高島進、前田昌良」ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
会期:2023年8月26日(土)~2023年11月19日(日)
会場:ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
開館時間:11:00 〜 17:00 毎月第1・3金曜日20:00まで開館
土曜日・日曜日・祝日は10:00から
休館日:月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料:一般 600円、大学生・高校生 400円、中学生以下 無料
住所:〒103-0014東京都中央区日本橋蛎殻町1-35-7
TEL:03-3665-0251
URL:ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
浜口陽三の銅版画の前に立つと、色の柔らかさと静けさに包みこまれます。その浜口陽三作品と共に、現代において繊細で澄んだ表現を追う作家三人を紹介します。手に包めるようなスコープの中に、静かな世界をつくる美術家・桑原弘明。主観を排除し、素材と道具のためのドローイングを続ける高島進。小さな動く彫刻に、純真な夢を込める前田昌良。小さな形や微かな線が遥かな広がりを内包します。
地平から空へ永遠へといざなう、四人の作品世界をご鑑賞ください。展覧会の顧問として、美術史家の矢内みどりさんをお招きしました。
前田 昌良 MAEDA Masayoshi
1956年大阪市生まれ。1983年東京藝術大学大学院修了。絵画と小さな動く彫刻で個展を重ねる傍ら、『猫を抱いて象と泳ぐ』(文藝春秋) 『別れの色彩』(新潮社)等、多くの本のカバーを担当。2014年「前田昌良̶小さな動く彫刻の世界」横須賀美術館
小さな動く彫刻は静かに語りかけます。この展覧会では、絵画と小さな動く彫刻を一堂に展示します。毎日11:30、14:30、ナイトミュージアムの日は18:30頃に、小さな動く彫刻を動かしてご覧いただきます。
高島 進 TAKASHIMA Susumu
1959年兵庫県生まれ。1982年武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。武蔵野美術学園で2年間、更にメキシコのアジェンデ美術学校で1年間、絵画を学ぶ。2000年多摩秀作美術展で大賞を受賞。収蔵:青梅市立美術館。
筆の線は、インクを含んだ最初が太く濃く、徐々に細くなり、かすれていきます。反対に、色鉛筆や金属芯の線は、先を尖らせた最初が細く、徐々に太くなります。これら太さが変わる線を、規則的に反復し埋め尽くす事で、それぞれ素材固有の線の結晶体とも言える作品が生まれます。
桑原 弘明 KUWABARA Hiroaki
1957年茨城県生まれ。多摩美術大学油画科卒業。80年代より極小のオブジェ作品を制作。1995年巖谷國士の序文を得て渋谷アートスペース美蕾樹で初個展。以降、グループ展、美術館での展示多数。
小さな真鍮のスコープを、光をあてながらのぞくと、中にある世界の時間が移ろったり、思わぬ風景が現れたりします。
浜口陽三 HAMAGUCHI Yozo
1909年和歌山県生まれ。戦後のパリで、新しい銅版画の技法、カラーメゾチントを開拓し、その技法を用いた作品により、国際コンクールで受賞歴を重ね、20世紀を代表する銅版画家として活躍した。
銅の板を長い時間をかけて彫り、神秘的な画面を生み出します。銅の彫り加減によって、背景の闇に光が宿ります。
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