「大浦雅臣展 Future Classic  —未来の古典—」日本橋三越本店

楽園 4号円形(直径33.4㎝)

名称:「大浦雅臣展 Future Classic  —未来の古典—」日本橋三越本店
会期:2023年9月6日(水) ~ 2023年9月11日(月)
会場:本館6階美術 特選画廊 最終日午後5時終了
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

ゆく末は 空もひとつの武蔵野に 草の原より出づる月影

6号
ゆく末は 空もひとつの武蔵野に 草の原より出づる月影 6号

この度、第1回三越伊勢丹・千住博日本画大賞展で、三越美術部賞を頂いたご縁で、個展を開催することとなりました。
14歳のときに初めて日本画に触れた私は、美術大学の学生時代から、千住博先生をはじめとする多くの偉大な日本画家たちのように、日本の絵画や文化を学び、その構造から新たなものを生み出すという温故知新の精神で、『未来の古典』を目指してまいりました。
私の作品はよく、「実物の作品と、印刷されたり、モニターに映る作品が、ぜんぜん違う」という感想を頂きます。
人工知能が絵を描く現代、図としての絵画が必要なくなる未来。手描きの作品には何が出来るのか?
『未来の古典』を、ぜひその目で目撃ください。
大浦雅臣

Hopes

72.8 ×103㎝
Hopes 72.8 ×103㎝

大浦雅臣さんの個展に寄せて
伝統と革新の両輪が芸術を推進させる。伝統を軸足に、類例のない革新の世界を展開させたのが、美術史に足跡を残した偉大な巨人たちの画業の内実だ。大浦雅臣さんの今回の作品を拝見し、そのたぐいまれな創造の世界にこのことを改めて思った。静と動、明と暗、新しい世界観と古典的な美の結晶といった対比が大浦さんの世界の力学だ。実は工芸は実用と美術、華道は作為と自然、茶道は一期一会と永遠性、というように元来日本文化はさまざまな相対する概念の拮抗で成立する。だから大浦さんの作品はまさに日本絵画の本流を歩もうとする気概にあふれていると感じている。
ユーモアと生真面目さに満ち、アニメの静止画のようでいて同時に伝統絵画の気配も感じさせる、このユニークな振幅の織りなす世界を生み出した突出した才能を、伝統と革新の歴史的大舞台、350年の歴史を誇る三越本店美術画廊で、一人でも多くの方にご紹介したい。
大浦さんは、これから先の日本画の未来を築き上げていく中心人物に違いない。
千住博(日本画家・日本藝術院会員)

楽園 4号円形(直径33.4㎝)
楽園 4号円形(直径33.4㎝)

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