名称:テーマ展「浙江省友好提携30周年記念 浙江省ゆかりの絵画と幽微なる風景」栃木県立博物館
会期:2023年7月29日(土曜日)~2023年9月24日(日曜日)
開催場所:栃木県立博物館(宇都宮市睦町2-2)
開館時間:9時30分~17時00分
料金:大人260円(団体200円)
大高生120円(団体100円)
※( )内は20名以上の団体料金
休館日:月曜日(祝日の場合は、翌日)
住所:〒320-0865栃木県宇都宮市睦町2-2
電話:028-634-1311
URL:栃木県立博物館
中国東部に位置する浙江省は、書聖として名高い王羲之(おうぎし)が流觴曲水(りゅうしょうきょくすい)の宴(えん)を催した会稽山(かいけいざん)の蘭亭(らんてい)や、天台宗発祥の地である天台山とその根本道場の国清寺(こくせいじ)、観音菩薩の浄土とされる普陀山(ふださん)といった、中国の歴史や信仰において重要な聖地が数多く存在します。日本との繋がりも深く、省都杭州市に次ぐ第二の都市寧波(ねいは)市は、かつて遣唐使船や日宋貿易・日明貿易の船の発着地として日本と中国を結びました。また、平安時代の僧最澄は、鑑真和上が日本に伝えた天台の教えを学ぶために天台山に渡って修行し、帰国後に天台宗を開きました。さらに、王羲之による蘭亭での宴は、「蘭亭曲水」という絵画のテーマとして、日本の絵師によって中近世を通じたびたび描かれました。このように、日本と浙江省との交流の歴史は古く、日本の文化に深く浸透していることがわかります。
栃木県は、平成5年(1993)に浙江省と友好県省提携を結び、以来、定期的に交流を行ってきました。そして本年は友好提携からちょうど30周年の節目を迎えます。本展では、浙江省の歴史や人物に関連する日本の古美術作品を紹介するとともに、現在の浙江省が見せる得も言われぬ神秘的な美しさの詰まった現代写真をあわせて展示します。浙江省ゆかりの絵画と幽微な現代の風景写真をとおし、過去から現在と久しく続いてきた文化交流の一端をご覧いただければ幸いです。
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