「大島遺跡に見る蝦夷(エミシ)社会の変容」盛岡市遺跡の学び館

「大島遺跡に見る蝦夷(エミシ)社会の変容」盛岡市遺跡の学び館

名称:「大島遺跡に見る蝦夷(エミシ)社会の変容」盛岡市遺跡の学び館
会期:2023年10月7日(土)〜2024年1月21日(日)
会場:盛岡市遺跡の学び館
開館時間:9:00から17:00(入館は16:30まで)
料金:個人:一般200円、小・中学生100円 ・団体(20人以上):一般160円、小・中学生 80円
   共通入館券:4館共通入館券 650円 / 2館共通入館券 350円
   盛岡市遺跡の学び館、先人記念館、子ども科学館、原敬記念館、盛岡てがみ館、もりおか歴史文化館の6館で、お得な共通券を発売しています(各館で購入可能)。有効期間は購入日から1年間。
   盛岡市在住の65歳以上の人は無料で入館できます。
   障害者手帳をお持ちの人は無料で入館できます(付添い含めて2人まで)。
   毎月第2・第4土曜日は盛岡市内の小・中学校(月が丘小学校・北陵中学校含む)の5人以上のグループは1人に付き、50円で入館できます。
休館日:毎週月曜日(国民の祝日の場合は開館、翌日休館)、 毎月最終火曜日、 年末年始(12月29日から1月3日)
住所:〒020-0866 岩手県盛岡市本宮字荒屋13-1
TEL:019-635-6600
URL:盛岡市遺跡の学び館

「大島遺跡に見る蝦夷(エミシ)社会の変容」盛岡市遺跡の学び館
「大島遺跡に見る蝦夷(エミシ)社会の変容」盛岡市遺跡の学び館

大島(おおしま)遺跡は、新野球場「いわて盛岡ボールパーク」(きたぎんボールパーク)の北西近隣に所在する、大規模な古代集落です。盛岡市中央卸売市場(新市場)整備に伴い3万3000平方メートルと広大な範囲の発掘調査が行われ、9世紀後半~10世紀を中心とした多数の竪穴建物群と高床倉庫、畑作地などが発見され、多数の土器群とともに木製鍬、柱材、石帯といった貴重な資料が出土しました。また、盛南地区の大規模土地区画整理事業(ゆいとぴあ盛南)に伴い20年以上発掘調査が行われた各遺跡は、近接して巨大な古代集落群を形成。9世紀後半の多数の竪穴建物と高倉庫群(飯岡才川遺跡)、10世紀の官衙的大規模掘立柱建物群(林崎遺跡・大宮北遺跡)、水場祭祀遺構(向中野館遺跡)、宗教関連特殊土器(細谷地遺跡)などは、8世紀代の勢力が温存された「志波蝦夷(しわ えみし)」豪族が、律令政府側の技術や文化を取り込み、新興在地有力者へ急成長していったことを示しています。このような古代斯波郡の有力者は、『続日本後紀』の承和年間に「物部斯波連(もののべの しわのむらじ)」と記されています。彼らは官衙的建物を建築し官人化することで地域を支配し、その在地有力者を鎮守府胆沢城が支配することで、北上盆地北部を間接統治していたと考えられます。
本企画展では、野外調査終了後 20 年以上を経て令和 3 年度に報告書が刊行され、多くが初公開となる大島遺跡出土資料を中心として、9・10 世紀に斯波郡北部の蝦夷(エミシ)社会が変容していく歴史について、展示・解説します。

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