名称:「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ ダイアローグ1 「新たな生」崔在銀展」銀座メゾンエルメス フォーラム
会期:2023年10月14日(土)~2024年1月28日(日)
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
開館時間:11:00~19:00(最終入場時間 18:30)
※ギャラリーは基本、銀座店の営業に準じています。
※開館日と開館時間についての最新の情報は、公式サイトをご確認ください。
休館日:不定休 ※エルメス銀座店の営業時間に準ずる
観覧料:無料
住所:〒104-0061東京都中央区銀座5-4-1
TEL:03-3569-3300
URL:メゾンエルメスフォーラム
エルメス財団は、アートにおけるエコロジーの実践を問う「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ」展を開催します。
地球規模の気候変動への取り組みなど、私たちが直面するエコロジーの喫緊の課題は、生態系、経済、社会、政治などの様々な要求の均衡について問いかけます。現在、あるいは将来、私たちはどのようにアートを通じてこれらの問題を考察してゆくことができるでしょうか。銀座メゾンエルメスフォーラムでは、エコロジーの概念を、広義の「循環するエネルギーの有り様」として捉え、地球環境におけるつかの間の漂いである人間の生やモノについて、自然との関わりからアプローチするアーティストたちを、個展とグループ展の2つのダイアローグの形で紹介いたします。
環境や自然との対話を継続してきた一人の作家、崔在銀(1953年韓国・ソウル生まれ)の40年に亘る実践を個展形式で振り返ります。
崔は1976年の来日を機に生け花と出会い、草月流三代目家元、勅使河原宏への師事を経た後、1980年以降、アート作品の制作を続けています。本展は、生存に関わる自然生態系の事実を直視しながら、自然との理想的な共存関係を再構築するプロセスとして、崔の過去作と新作を織り交ぜながら紹介します。
世界7カ国に和紙を埋めたのち時を経て掘り起こした「World Underground Project」、韓半島を南北に隔てる非武装地帯(DMZ)で自然が自己組織を通じて実現している生態系を未来のビジョンとし、森の復元を試みる「Dreaming of Earth Project(大地の夢プロジェクト)」などの現行のプロジェクトのほか、白いサンゴを用いた新作《White Death》を通じて、切迫した環境危機の様相に静かに迫ります。
緊急事態への警告と静かな詩情、生に潜在する暴力と美の振れ幅の中で、自然との理想的な共存関係をさぐり、希望を探求します。時代の問題意識を反映しながらも、深い洞察に基づく独自の活動を続けてきた一人の作家の視点を通じてエコロジーの課題を振り返り、作品の中を循環する時間、有限無限の生命といったアートが問い続ける普遍的な問いが、等身大の対話として思索されるでしょう。
◆ 崔在銀 Jaeeun Choi
1953年ソウル(韓国)生まれ。1976年の来日を機に前衛いけばなに魅せられ、草月流の三代目家元、勅使河原宏に師事。1986年に草月プラザのイサム・ノグチによる彫刻ガーデン『天国』において土のインスタレーション《Earth》を発表。以降、一貫して生命の循環や時間をテーマに制作を続けている。大田国際博覧会Expo’93(韓国)において政府パビリオン『Recycle Art Pavilion』のデザイン(1993)、サンパウロ・ビエンナーレ(1991)、日本代表のひとりとして第46回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(1995)、第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(2016)に参加するなど国際展への参加多数。非武装地帯(DMZ)における継続的なプロジェクトとして「Dreaming of Earth Project(大地の夢プロジェクト)」(2015~)、「Nature Rules(自然国家)」(2020~2022)。近年の主な個展に「The Nature Rules 自然国家:Dreaming of Earth Project」(原美術館、東京、2019)、「The house that continuously circulates, Convent of St Agnes of Bohemia」(プラハ国立ギャラリー、2014)、「アショカの森」(原美術館、2010)、「ルーシーと彼女の時間」(サムソンロダンギャラリー、ソウル、2007)など。
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