名称:特別展「宗達-物語の風景 源氏・伊勢・西行-」和泉市久保惣記念美術館
会期:2023年9月17日(日)〜11月12日(日)
会場:和泉市久保惣記念美術館
観覧料金:当日一般1,000円
休館日:月曜日(9月18日、10月9日は開館)、9月19日、10月10日
住所:〒594-1156大阪府和泉市内田町3-6-12
TEL:0725-54-0001
URL:和泉市久保惣記念美術館
本展覧会では、近世やまと絵を考える上で土佐派と住吉派とともに重要な位置を占める俵屋宗達を対象とします。戦乱の只中にあった京都で有力な絵師であった土佐派は堺に拠点を移し、狩野派は戦国大名などの御用を務め確固たる基盤を築きました。そのような状況で、扇絵や寺院の杉戸絵などを制作し庶民から貴族にいたるまで広く愛されたのが俵屋宗達とその工房でした。
宗達を中心にして制作された源氏物語と伊勢物語をモチーフとする諸作品は、平安時代から続く貴族の文化として受け継がれてきた二つの物語が、桃山時代から江戸時代初期にかけて扇の製作を生業とした宗達によって庶民に広がることを促した作品群と位置付けることができます。そこには貴族文化としての物語や和歌を庶民が理解しやすくするための工夫や、貴族文化に見られる雅やかな世界を的確に伝えるための工夫が見て取れます。
和歌が重要な要素となる物語絵と書の下絵を中心として宗達の絵画制作について考えるとともに、同時代の絵師による物語絵の作品とあわせて展示することで、貴族階級だけでなく庶民階級にまで至った当時の物語絵流行の様相を提示し、宗達の創意工夫を展観します。
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