「棟方志功生誕120年 棟方志功展」雪梁舎美術館

「棟方志功生誕120年 棟方志功展」雪梁舎美術館

名称:「棟方志功生誕120年 棟方志功展」雪梁舎美術館
会期:2023年9月16日(土)~2023年11月5日(日)
会場:雪梁舎美術館
開館時間:9:30 〜 17:00
休館日:月曜日 月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
   10月11日は休館
入場料:一般 600円、中学生以下・障害者手帳提示 無料
住所:〒950-1101新潟県新潟市西区山田451
TEL:025-377-1888
URL:雪梁舎美術館

本年、雪梁舎美術館は財団設立30周年を迎えました。この記念の年に、当館の収蔵作品のなかでも優れたコレクション数を誇る棟方志功の作品を取り上げて展覧会を開催いたします。さらに本年は明治36(1903)年に青森県に生まれました、棟方志功の生誕120年にあたります。
雪梁舎が棟方作品をコレクションするきっかけとなったのは、当館の前理事長・捧賢一が、棟方から文豪の谷崎潤一郎へ送られた礼状に出会ったことからです。毛筆で喜寿のお祝いをいただいての返礼で、丁寧な書簡のなかに美しい女人菩薩が巻末に描かれています。棟方の谷崎に対する敬愛の念が、文章にあふれているものです。その後、二菩薩釈迦十大弟子、そして鐘溪頌、群生の柵など大作に加え、肉筆画、油絵、書や書簡が収集でき、今では百点余りの作品数となっています。
映像に残る棟方の制作の様子、分厚い眼鏡をかけて板に顔面をすり付けんばかりに、ものにとり憑かれたように彫り上げていく姿に圧倒されます。無心の境地のなかに、言い知れぬ奥深さを感じます。ふるさと青森で、信神深い祖母の影響を受けて育ったといわれ、素朴ななかにあたたかい人の心を包み込む優しさがあります。神仏に帰依した敬虔な祈りの姿が見えてくるのです。
雪梁舎美術館も越後七不思議のひとつ、親鸞聖人の仏縁ある旧跡に建立していますが、この収集もまた何かの縁であるようです。
近代美術において、日本の版画という分野を世界に知らしめた巨匠・棟方志功。仏教や文学に深く傾倒して、風土と自然、そして人を愛した棟方の作品は、今なお幅広い世代に感銘を与え続けています。本展では、代表作品《二菩薩釈迦十大弟子》をはじめ、会期中に一部作品を展示替えしコレクションの中から約60点を展示いたします。

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