「北川 健次展 幻の廻廊―Saint‐Michelの幾何学の夜に―」日本橋高島屋S.C.(本館)

「聖ルカの劇場の夜に」H23×W16.5×D8cm

名称:「北川 健次展 幻の廻廊―Saint‐Michelの幾何学の夜に―」日本橋高島屋S.C.(本館)
会期:2023年10月11日(水)→30日(月)
会場:本館6階 美術画廊
住所:〒103-6190東京都中央区日本橋 2-5-1
TEL:03-3246-4310 本館6階 美術画廊(直通電話)
URL:日本橋高島屋S.C.(本館)

北川健次氏は、1970年代からの現代美術の状況をリアルに体感しながら、持ち前の探求心と類稀な感性で独自の美意識を醸成させ、版画、オブジェ、写真などの制作から、詩作、評論まで、多彩な表現活動を行っている作家です。豊かな詩情を湛え、洗練の極みに達した完成度の高い北川氏の作品は、駒井哲郎、棟方志功、池田満寿夫、ジム・ダイン、クリストなど、アート界のレジェンドたちからも高く評価され、その業績は数々の賞に輝いています。
古典から近現代、直面する現実世界の時空を自在に俯瞰し、驚異的に綿密な観察と、深い洞察から導かれる独特の推理によって暴かれる迷宮の秘められた核心。その道行の線上で、作家の紡ぐ詩(ことば)と化合し滴り落ちる、作品(イメージのフォルム)という珠玉の果実たち。精緻であるがゆえに醸し出される幻視としてのリアリティー。そこには濃密な時間が刻印され、しかし、作品の中で静止しているはずの時間は、手に取った者の掌中で微かな鼓動を始めます。
個展の回を重ねるごとに深化し、新鮮な驚きを与え続ける北川作品。日々更新される創意の蓄積を経て、本年も会心の新作オブジェが多数出品されます。観る者を耽美で官能的な世界へと誘う<オブジェクト・ポエム(視覚による詩)>としての“美の装置”を、ぜひご高覧ください。

「聖ルカの劇場の夜に」H23×W16.5×D8cm
「聖ルカの劇場の夜に」H23×W16.5×D8cm

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る