名称:《ニュイ・ブランシュ2023》藤田つぐみ・西久松友花「空中幽泳」ギャラリーヒルゲート
会期:2023/09/26(火) 〜 2023/10/01(日)
会場:ギャラリーヒルゲート
時間:12:00~19:00(最終日は17:00まで)
料金:無料
住所:〒604-8081京都府京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町535
TEL:075-231-3702(1F) 075-252-1161(2F)
URL:ギャラリーヒルゲート
陶芸作家の西久松友花と画家の藤田つぐみによる二人展。依代(よりしろ)、遊戯(ゆげ)、霊(みたま)等の共通項を掲げ、それぞれの領域において見えるものと見えないものの接点を探ります。
漂うイメージは風に乗り水を流れ土に眠る。仮の姿かもしれないけれど、作家の目を通じてそれらは形作られる。もしくは作られたモノのなかに滑り込み、棲む。それは一枚の絵の中に憑依することもあれば、造形物の中に居場所を見出すこともある。
以前心霊番組か何かで、絵の中に霊が宿っているという放送を見たことがある。大抵は肖像画などに何か悪いものが憑いているというものが多いが、それは風景画だったと思う。綺麗な風景画の中に霊も入りたくなるのかと思ったことが今も頭の片隅にぼんやりと残っている。そもそも絵を描くこと自体が抽象概念や不定形のイメージが何らかの形象を得て宿るための場作りになっているのかもしれない。ドローイングのなかで産まれた羊にどこから来たのか訊ねてみたい。(藤田)
パンデミックを機に、救いや拠り所を求めて「見えない」或いは「見えにくい」としてきたものを見ようとする考え方に関心が高まったように思う。 土偶は、縄文人が思い描く精霊を具象化したものとも考えられているらしい。 文明の利器のない時代、古来の人々はそういった存在をより敏感に、そして身近に感じていたのかもしれない。 無視覚的存在の心象を表出させたものの中にその時代を生きる人間の生活、文化、精神性が隠れているのではないだろうか。 手の中で生まれた形の中に宿る”何か”が依代となり、目の前に鮮明な形が立ち現れてくる。(西久松)
西久松友花
1992年京都府生まれ。2018年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程工芸専攻陶磁器修了。歴史的文化的背景を持つ象徴物の形態や色彩を装飾的な観点から関心を持ち、それらを土で象形し再構築させた陶立体を制作する。
主な展覧会
2023 美の予感2023─生彩─(高島屋/東京、京都、名古屋、大阪店)
ART & CITY AWARD presents シエリアタワー中之島:グランプリ受賞
Slow Culture #kogei(京都市立芸大ギャラリー@KCUA/京都)
2017 Kyoto Art for Tomorrow ─京都府新鋭選抜展2017─(京都文化博物館):NHK京都放送局賞受賞)
藤田つぐみ
1986年広島市生まれ。2016年École des Beaux-Arts, Paris 留学。 2018年東京藝術大学大学院美術科第六研究室修了。多次元世界や感覚など、他者と共有しがたい領域を視覚化し、イメージに置き替えることをテーマとして絵画制作を行う。
近年の作品展示
2023 東京テレポート─京子の予知能力(ROD GALLERY/東京)
2022 ROD vol.1(京都ホテルエミオン/京都)
大型絵画作品収蔵(2022、南三陸311メモリアル/宮城)
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