名称:「初代諏訪蘇山展-よみがえる革新技法-」京都工芸繊維大学美術工芸資料館
会期:2023年09月25日(月) 〜 2023年10月28日(土)
会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:日曜日・祝日(ただし10月1日(日)は開館)、10/21(土)
料金:一般:200円
大学生:150円
高校生以下無料
※京都工芸繊維大学の学生・教職員、及び大学コンソーシアム京都加盟大学の学生は無料(学生証・教職員証をご提示ください)
※障害者手帳等をお持ちの方、及び付添者1名は無料(入館時に手帳、またはミライロIDをご提示ください)
住所:〒606-8585京都府京都市左京区松ヶ崎橋上町
TEL:075-724-7924
URL:京都工芸繊維大学 美術工芸資料館
明治・大正期に活躍した陶芸家・初代諏訪蘇山(1851-1922)。本展では、蘇山作品の他、京都工芸繊維大学Kyoto Design Labと四代諏訪蘇山氏の協働で行った再現品制作、そして初代蘇山とも交流があったと考えられる化学者・中澤岩太について紹介します。
現在の石川県金沢市に生まれた初代諏訪蘇山は、明治33年(1900)に京都へ移り、1907年に五条坂に築窯し陶芸家として独立。主に青磁作品で高い評価を受け「青磁の蘇山」とも称されました。大正6年(1917)には帝室技芸員の任命を受けています。
蘇山の青磁作品には、淡青色の美しい色調とともに、精緻な造形や装飾に特徴があります。その精緻な造形・装飾に欠くことの出来ない技が、石膏型を用いた成形技法でした。これにより蘇山は精緻な造形・装飾と高い再現性(量産性)を両立しました。
現在も諏訪家の工房には、蘇山が用いた百年以上前の石膏型が多数残されています。2011年より京都工芸繊維大学ではそれらすべての基礎調査を実施。さらに、2019年からは四代諏訪蘇山氏と京都工芸繊維大学Kyoto Design Labの協働プロジェクトとして、石膏型の三次元測量、及び欠損や亀裂などの損傷をデジタルデータ上で補修した石膏型の複製を作成し、デジタルファブリケーション技術を活かした再現品の制作に取り組んできました。
一方、京都工芸繊維大学の前身校のひとつ・京都高等工芸学校の初代校長である中澤岩太(1858-1943)は、ちょうど初代蘇山と同時代に、化学的知識と経験を駆使し京都の陶磁器生産の近代化に貢献しました。おそらく初代蘇山とも交流があったと考えられます。
本展は、初代蘇山と中澤岩太、そして残された石膏型とKyoto Design Labという時代を超えた出会いを展覧会という形で再現する機会となります。ぜひご高覧ください。
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