名称:山口蓬春生誕130周年記念特別展「山口蓬春と福島 その色褪せぬ美が伝えるもの」山口蓬春記念館
会期:2023年9月30日(土)〜9月26日(火)
会場:山口蓬春記念館
開館時間:午前9時30分~午後4時(入館は午後3時30分まで)
料金:一般 600円 (高校生以下は無料)
団体割引 100円割引(20名以上の団体で1週間前までに予約した場合)
障がい者割引 100円割引(同伴者1名を含む)
連携館割引 100円割引
※連携館:葉山しおさい公園・博物館(大人券のみ)
神奈川県立近代美術館 葉山(企画展の一般券・学生券のみ)
年間入館券 1,800円
※当館展覧会を何度でもご覧いただけるお得な年間入館券も発売中
(発行月から翌年の同月末日まで有効)
休館日:毎週月曜日(10月9日を除く)、10月10日(火)
住所:〒240-0111神奈川県三浦郡葉山町一色2320
TEL:046-875-6094
URL:山口蓬春記念館
今年の10月で山口蓬春(1893-1971)の生誕130周年を迎えます。蓬春は生涯を通じて新しい日本画の創造に邁進し、一つの型にとらわれず実に多くの作品を生み出しています。特に疎開先の山形県赤湯から昭和22年(1947)に風光明媚な神奈川県葉山に移り住んだ蓬春は、戦争という暗い時代を払拭するような冴えわたる色彩の《山湖》を発表します。西欧近代絵画の影響が顕著な同作品は福島の裏磐梯で取材したものでした。彼の画業を振り返ると福島の自然を題材にしている作品が実に多く見受けられます。モダンな作風が続く昭和20年代最後に描かれた《青沼新秋》は、しばらく離れていた自然の風景を題材にしており、奇しくも戦後の出発点である《山湖》と同じ裏磐梯に取材しています。そして、昭和37年(1962)に制作した《春》には、福島の飯坂温泉付近で写生した梨の大木が描かれています。福島の地以外で取材した作品を含む四季の連作《春》《夏》《秋》《冬(枯山水)》は、昭和40年(1965)に完成。同年には長年の画業の功績が認められ文化勲章を受章しています。さらに昭和43年(1968)の皇居宮殿正殿松の間杉戸《楓》や、最後の日展出品作となった明るく輝くような向日葵を描いた《陽に展く》も福島で取材したものでした。節目節目の作品に東北・福島の地が選ばれたのは、東北に先祖を持つ蓬春の同地への思いではないでしょうか。
本展では、蓬春生誕130周年を記念して、福島を取材した作品を中心に、今なお色褪せぬ蓬春の美への追求について改めて振り返ります。
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