名称:「秘蔵!重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開―永青文庫の絵巻コレクション―」永青文庫
会期:2023年10月7日(土)〜12月3日(日)
開館時間:10:00~16:30 (入館は16:00まで)
料金:一 般:1000円
シニア(70歳以上):800円
大学・高校生:500円
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料
休館日:月曜日(ただし10/9 は開館し、10/10 は休館)
会場:永青文庫
住所:〒112-0015東京都文京区目白台1-1-1
TEL:03-3941-0850
URL:永青文庫
「長谷雄草紙(はせおぞうし」(鎌倉~南北朝時代、14世紀)は平安時代の漢学者・紀長谷雄(きのはせお)にまつわる怪異な説話を題材にした絵巻です。江戸時代に徳川将軍家の宝物として秘蔵されていた一巻で、幕末維新期の混乱により長らく所在不明でしたが、昭和に入り、永青文庫の設立者・細川護立(もりたつ)(1883~1970)の所蔵となりました。
この絵巻に描かれているのは、長谷雄と朱雀門の鬼との双六争い。見事勝利した長谷雄は美女を得ますが、鬼との約束を破って100日を待たずに美女に触れると、たちまち水となって流れ消えてしまうというストーリーです。双六の賽(さい)を振る音が線で表されるなど、今日のアニメや漫画に通じる表現も見受けられます。物語はわずか5段と短く、内容も明快で、室町時代以降の短編小説「お伽草子(おとぎぞうし)」の源流を示す貴重な作例とされています。
他にも永青文庫には、かつて熊本藩士の大矢野家に伝来した国宝「蒙古襲来絵詞(もうこしゅうらいえことば)」(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)の模本など様々な絵巻が伝わっています。本展では、これまであまり公開の機会がなかった絵巻コレクションを通して、横長の画面に繰り広げられる物語の世界をたっぷりとご紹介します。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。