名称:「MAMコレクション017: さわひらき」森美術館
会期:2023年10月18日(水)~2024年3月31日(日)
会場:森美術館
開館時間:10:00 〜 22:00
火曜日は17:00まで
10月26日は17:00まで
1月2日・3月19日は22:00まで
休館日:会期中無休
入場料:[平日] 一般 2000円、大学生・高校生 1400円、65歳以上 1700円、中学生以下 800円
[土曜日・日曜日・休日] 一般 2200円、大学生・高校生 1500円、65歳以上 1900円、中学生以下 900円
※オンラインサイトよりご購入の場合は料金が異なります。
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
さわひらき(1977年石川県生まれ、ロンドン在住)は、キャリア初期から深層心理や夢、また記憶の領域に強い関心を抱いており、これまで現実と虚構が織りなす幻想的な映像作品を国内外の展覧会で発表しています。複数の映像を使ったマルチスクリーンによって巧みに構成された展示空間は、視覚的に鑑賞者を魅了しながら自身の身体性を意識させるものであり、人々の記憶と感情と感覚が絡みあう豊かな内的世界を表現します。
「MAMコレクション017」では、6チャンネルの映像インスタレーション作品《hako》(2007年)を紹介します。本作のタイトルである「はこ」は、心理療法の技法である箱庭療法に由来します。箱庭療法では、患者が自由にミニチュアや玩具を砂箱に配置することで、言葉では説明できない心の状態を立体的なイメージとしてつくり、無意識内に存在する自己治癒力を高めることを目的としています。本作では、人の気配がする住家、砂浜の観覧車、港の夜空に煌めく花火、深い森林に佇む神社などの映像が直立するスクリーンに投影されます。どこか親しみを感じさせるサウンドとともに、人々が記憶の深部に閉ざしてしまったようなイメージがシンクロ再生され、ひとつの情景へと統合されます。
本展では、《hako》の着想源となった箱庭療法の世界観を表現するために再構成されたバージョンを展示します。同時に、夢を喰う羊を描いたドローイングと、踊り子の残像を次々に重ね合わせてゆく映像作品もあわせて紹介します。それぞれの作品が共鳴し合うことで、無意識と意識、夢と現(うつつ)が交差する風景へと鑑賞者を誘います。
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