特別展「中村光哉の染色 黒の時代ー蝋の仕事」水戸市立博物館

特別展「中村光哉の染色 黒の時代ー蝋の仕事」水戸市立博物館

名称:特別展「中村光哉の染色 黒の時代ー蝋の仕事」水戸市立博物館
会期:令和5年(2023)10月21日(土)~11月26日(日)
休館日:月曜日
開館時間:9:30~16:45
会場:水戸市立博物館 4階展示室
主催:水戸市立博物館
入場料:一般200円(20名以上の団体は150円)
   18歳以下、65歳以上、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保険福祉手帳等所持者とその付き添い1名は無料、その他各種割引あり
住所:〒310-0062茨城県水戸市大町3-3-20
TEL.029-226-6521
URL:水戸市立博物館

特別展「中村光哉の染色 黒の時代ー蝋の仕事」水戸市立博物館
特別展「中村光哉の染色 黒の時代ー蝋の仕事」水戸市立博物館

水戸ゆかりの染色作家・中村光哉(1922-2002)は、友禅染めの人間国宝・中村勝馬(1894-1982)を父に持ち、自身もモダンな作風の友禅作家として知られています。しかし、昭和30年前後から昭和50年代半ばにかけては、独自の芸術表現を求めて、蝋で防染する「ろう染め」に取り組みました。中村光哉はこの技法を用いて、黒を基調に、さまざまなモチーフによる画面構成を試みました。モチーフは楽器や遊園地などの楽しげなものから、直線や曲線による抽象表現、雲や炎といった愉快な模様へと遷り変わり、黒を活かした迫力に満ちた世界が展開されています。この時期は、作家自身の言葉で「黒の時代」と呼ばれ、後年回帰する友禅染めの制作の礎ともなりました。
本展は、中村光哉が試行錯誤を重ね情熱を注いだ「黒の時代」の作品を中心に展示し、その魅力を紹介するものです。また、ネクタイ図案等の資料にも注目し、染色の世界で生きた作家の実像にも迫ります。本展が、中村光哉に改めて光を当て、多くの方にその存在と業績を知っていただく機会となれば幸いです。

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