「版画人生の証 ~52枚の年賀状~」武蔵野市立吉祥寺美術館

萩原英雄 「年賀状(卯)」1999年

名称:「版画人生の証 ~52枚の年賀状~」武蔵野市立吉祥寺美術館
会期:2023年11月9日(木)〜2024年3月3日(日)
開館時間:10:00 〜 19:30
休館日:11月29日、12月13日~1月19日、1月31日、2月21日、2月28日は休館
入場料:一般 100円、小学生以下・65歳以上・障害者手帳提示 無料
   ※( )内は20名以上の団体料金。
住所:〒180-0004東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目8番16号 FFビル7階
TEL:0422-22-0385
URL:武蔵野市立吉祥寺美術館

作品:辰の年賀状
萩原英雄 「年賀状(辰)」1976年
作品:辰の年賀状 萩原英雄 「年賀状(辰)」1976年

萩原英雄が生まれて初めて作った版画は、療養所で手掛けた「木版の午の年賀状」でした。1953年(昭和28年)、重度の結核を患い療養生活を余儀なくされた萩原。入院の翌年、「病院の庭にころがっていたベニヤ板の切れっ端をひろってきて、近所の文房具屋で、当時の小学生が使う一本十円の安物の彫刻刀を買い、彫ったり摺ったりして、友人に出したのである」。その年賀状が、思いがけず好評を博したことで、萩原は版画と向き合い、木版画家としての道を歩み始めます。それから50年、50枚目の「羊(未)の年賀状」を前に萩原は、「(年賀状は)半世紀を貫く、私の版画人生の証でもある」と回想しました。
本展では、萩原の運命を大きく変えた、1954年(昭和29年)制作の「午の年賀状」から始まり、2003年(平成15年)の「羊(未)の年賀状」を経て、2005年(平成17年)に手掛けた「酉の年賀状」に至る、52枚の年賀状を中心に展示。歳月を重ねてもなお、旺盛な探求心で新しい試みに挑戦し続けた萩原が描く「十二支」たちは、どこかユーモラスで遊び心を覗かせます。
「それじゃあ、一つ、本当の版画を作ってみようか」。葉書という小さな世界でありながら、木版制作の出発点ともいえる52枚の年賀状を通して、萩原の版画人生を辿ります。

萩原英雄 「年賀状(卯)」1999年
萩原英雄 「年賀状(卯)」1999年

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「動き出す浮世絵展 TOKYO」寺田倉庫G1
  2. 特別展「答志島~古代から続く海民たちの島」鳥羽市立海の博物館
  3. 「うつす美 ─ 江戸時代の絵画学習」京都府京都文化博物館
ページ上部へ戻る