名称:堀文子 「植物画の軌跡」ナカジマアート
会期:2023年11月16日(木)〜2023年11月29日(水)
会場:ナカジマアート
開館時間:11:00 〜 18:30
休館日:日曜日、祝日
入場料:無料
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座5-5-9 アベビル3階
TEL:03-3574-6008
URL:ナカジマアート
ナカジマアートの2023年の堀文子展は『植物画』にスポットをあて、展開いたします。様々な命を描き続けた堀文子が描き残した作品のなかで圧倒的な登場回数を占める『植物』。1940年、女子美術専門学校(現・女子美術大学)を卒業後、東京帝国大学(現・東京大学)農学部作物学教室で約2年間農作物記録係を務めたことも作家としての植物画とのかかわりに影響があったかもしれません。また『一所不住』という言葉通り、堀文子は東京から大磯、軽井沢、イタリアと様々な地に居を移し、国内は数知れず海外にも興味がおもむくままに旅に出かけ、その地に根付く多くの命を描きました。見たものを写し取るだけでなく、植物の構造やときには歴史的背景まで調べつくして描いた植物たちは堀文子の初期から晩年の作品に多数登場します。展覧会で発表されてきたいわゆる『日本画』に描かれる植物は、作家の美意識のもと、綿密に取捨選択され、洗練されて描かれています。しかし、そこにたどり着くまでに堀文子が描き残した1000冊を超えるスケッチブックの中には、葉の一枚、花びらの構造・・・時には種から育て、手をかけた植物の姿が感動のままに描かれているのです。そこで今展では、制作の出発点となる植物画のスケッチを中心に、それを基に描かれた日本画、墨絵を展示いたします。
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