没後80年・生誕120年「安井仲治—僕の大切な写真展」兵庫県立美術館

没後80年・生誕120年「安井仲治—僕の大切な写真展」兵庫県立美術館

名称:没後80年・生誕120年「安井仲治—僕の大切な写真展」兵庫県立美術館
会期:2023年12月16日[土]-2024年2月12日[月・振休]
会場:兵庫県立美術館 企画展示室
開館時間:午前10時-午後6時
   入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日、年末年始(12月29日~1月2日)
   ※ただし2024年1月8日[月・祝]・2月12日[月・振休]は開館、1月9日[火]は休館
観覧料金:当日一般1,600円
主催:兵庫県立美術館、神戸新聞社、共同通信社
協力:銀遊堂、PGI、株式会社アフロ
助成:公益財団法人ポーラ美術振興財団
協賛:公益財団法人伊藤文化財団
特別協力:公益財団法人日本教育公務部員弘済会 兵庫支部
住所:〒651-0073兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
TEL:078-262-0901
URL:兵庫県立美術館

《蛾(二)》 1934年
《蛾(二)》 1934年

安井仲治(1903-1942)は大正期から太平洋戦争勃発に至る激動の時代に、写真のあらゆる技法と可能性を追求し、心震わせるような忘れがたいイメージの数々を印画紙に焼き付けた写真家です。生誕120年を機に、その全貌を改めて広く紹介するため、展覧会「生誕120年 安井仲治―僕の大切な写真」を開催します。
1903(明治36)年に現在の大阪市中央区に生まれた安井は、親から与えられたカメラに魅せられ、10代にして同好の士が集う関西の名門、浪華写真倶楽部の会員となり、瞬く間に日本全国にその名を知られる写真家となります。ピグメント印画の技法を駆使した作品や、1930年前後の日本で流行した新興写真と呼ばれる絵画とは異なる写真ならではの画面を志向する作品など、安井の作品は時代の潮流に敏感に反応しながらも、カメラを介して世界と向きあった時に生じる心の震えを繊細に、時には激しく受け止めている点において一貫していました。卓越した作品とともに温厚篤実な人柄から人々に慕われた安井はしかし、1942(昭和17)年に病によりこの世を去ります。38歳の若さでした。
この度の展覧会では、作家自身の手掛けたヴィンテージプリント約140点と、この度の展覧会を機に新たに制作された20点を含むモダンプリント約60点をご紹介します。作品は時系列に沿いつつ、作品に応じて5章に分けて構成し、その業績の全貌を辿ります。あらゆる対象に食い入る安井の眼の特質が一層明らかになり、その作品はさらなる象徴性を帯びて安井の生きた時代を、そして私たちが生きる現代を照らしだすことでしょう。

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