「王家の衣裳~王子・王女の衣裳~/朱漆と沈金の漆器」那覇市歴史博物館

「王家の衣裳~王子・王女の衣裳~/朱漆と沈金の漆器」那覇市歴史博物館

名称:「王家の衣裳~王子・王女の衣裳~/朱漆と沈金の漆器」那覇市歴史博物館
会期:2023年12月01日(金) ~ 2023年12月26日(火)
時間:午前10時~午後7時
休館日:毎週木曜日
住所:〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地1丁目1番1号パレットくもじ4階
TEL : 098-869-5266  FAX : 098-869-5267
URL:那覇市歴史博物館

特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料をとおして、琉球国王尚家の歴史と王国時代の遺物をご紹介しています。
今月は、尚家資料から「王家の衣裳」と題して、王子・王女の衣裳をご紹介します。
今回ご紹介している衣裳は、成人前の王家の子女である、王子や王女が身に着けた衣裳です。
成人前の子どもの衣裳といえど、王家しか使用できなかった鮮やかな黄色地や、海外から輸入された高価な材料で染められた衣裳は、大人の衣裳と全く変わるところのない、王家ならではの格の高いものです。
これらの衣装は着用する子どもの体形や身長にあわせて柄の配置や大きさが調整され、一点ものとして特別に作られています。
調度品は、先月から引き続き「朱漆と沈金の漆器」をご紹介します。
琉球王国時代、漆器は中国や日本へ琉球の威信を示す献上品であり、王国の経済基盤を支える重要な工芸品でした。
王府は貝摺奉行所(かいずりぶぎょうしょ)を設置して生産管理を行い、その高度な品質を維持しました。
琉球での漆器製作は15世紀頃から始まり、16~17世紀に螺鈿(らでん)・箔絵(はくえ)・沈金(ちんきん)など様々な技法が発達しました。
17世紀の薩摩侵攻以後は日本の武家社会の「唐風好み」にあわせた中国的な意匠の黒漆(くろうるし)螺鈿の漆器が盛んに作られました。
漆器の中でも朱漆に沈金で緻密な模様を隙間なく埋め尽くしたものは、王家や上級士族だけが用いた格式の高いものとされています。
文書資料も先月に引き続き、琉球国王の衣裳に関する資料をご紹介します。
王国時代の貴重な記録と、精緻な美術工芸品をぜひご覧ください。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. 第3回『山形県埋蔵文化財センター設立30周年企画展』山形県埋蔵文化財センター
  3. 2024伊丹国際クラフト展「酒器・酒盃台」市立伊丹ミュージアム
ページ上部へ戻る