冬の特設展「谷崎が・棄てた・「細雪」~反古原稿の中の名作~」芦屋市谷崎潤一郎記念館

冬の特設展「谷崎が・棄てた・「細雪」~反古原稿の中の名作~」芦屋市谷崎潤一郎記念館

名称:特別展「博物館のお正月2024 ~辰~」芦屋市谷崎潤一郎記念館
会期:2023年12月16日(土)〜2024年3月10日(日)
会場:芦屋市谷崎潤一郎記念館
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
料金:一般:300円
   大高生:200円
   中学生以下は無料
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始12/28~1/4
住所:〒659-0052兵庫県芦屋市伊勢町12-15
TEL:0797-23-5852
URL:芦屋市谷崎潤一郎記念館

冬の特設展「谷崎が・棄てた・「細雪」~反古原稿の中の名作~」芦屋市谷崎潤一郎記念館
冬の特設展「谷崎が・棄てた・「細雪」~反古原稿の中の名作~」芦屋市谷崎潤一郎記念館

 冬の特設展の主役は、七枚の「細雪」自筆原稿です。しかも、日の目を見ることなく、書き棄てられた反古(ほご)原稿。とびきり貴重なものなのです。 岡山県勝山町の、谷崎の疎開先宅に遺されていました。書かれたのは、戦後。一九四五(昭和二十)年末より翌年にかけての滞在中のことでした。
 内容は、下巻の十章~十一章にあたります。しかし、話の流れは大きく異なり、「こいさん」妙子と以前の恋人・奥畑啓三郎(「啓坊」)との結婚が進むように展開。 彼女の未来は、穏やかなものとなりそうです。今見る作品終末の、妙子を覆う暗澹(あんたん)とした運命は、入り込む余地がありません。
 戦争を掻い潜るように執筆された「細雪」。その中でも、敗戦をはさんで新しい時代へと書き継がれた下巻。世の転変の下で谷崎が棄てた七枚の原稿は、何を物語ってくれるのでしょうか。

通常展「谷崎潤一郎・人と作品」に併設

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