「イラク・クルディスタン:文化遺産保護と考古学研究のはざま ‐日本調査団の成果を中心に‐」古代オリエント博物館

「イラク・クルディスタン:文化遺産保護と考古学研究のはざま ‐日本調査団の成果を中心に‐」古代オリエント博物館

名称:「イラク・クルディスタン:文化遺産保護と考古学研究のはざま ‐日本調査団の成果を中心に‐」古代オリエント博物館
会期:2023年12月2日(土)〜2024年1月31日(水)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:2023年12月26日(火)~2024年1月3日(水)は年末年始休館
入館料:一般 600円、大高生 500円、中小生200円
   (20名以上の団体割引、障害者割引あり)
   (小・中・高校生は土・日曜日は無料)
    ※入館料は館蔵品展(コレクション展)と共通です。
主催:古代オリエント博物館
協力:ヤシン・テペ考古学プロジェクト、中部大学人間力創成教育院西山研究室
住所:〒170-8630東京都豊島区東池袋3-1-4 サンシャインシティ文化会館ビル7F
TEL:03-3989-3491
URL:古代オリエント博物館

 2016年以来、中部大学(愛知県春日井市)が中心となって発足した調査団(Yasin Tepe Archaeological Project ヤシン・テペ考古学プロジェクト)は、イラク共和国北東部、スレイマニヤ県でアッシリア帝国時代の拠点都市遺跡、ヤシン・テペの考古学調査を実施しています。イラク北東部のいわゆるクルディスタン地域は、2010年以降、西アジアの中でも最も考古学調査が盛んな地域の一つとなりました。スレイマニヤ県では、現在30以上の考古学・文化遺産プロジェクトが実施されています。 ヤシン・テペ遺跡の調査では、ドローン(UAV)による計測や地下探査という最新の研究手法も援用し、アッシリア帝国東部辺境の拠点都市がどのように構築されていたのか、そこでの帝国の支配はどのようなものであったか、という課題の解明に挑んでいます。また、エリート層の邸宅とそれに付属する未盗掘のレンガ墓の発見など大きな成果を上げています。
 このクローズアップ展では、2016年以降のヤシン・テペでの発掘調査の成果や、同時に進めているスレイマニヤ古物文化遺産局、スレイマニヤ博物館への支援といった文化遺産保護活動について、ポスター、映像、模型などを使用してご紹介いたします。
 本展は、日本学術振興会・科研費・基盤研究(B)「境界域に着目した古代西アジア帝国の支配形態と構造解明を目指す歴史考古学的研究」(課題番号20H01328)、挑戦的研究(萌芽)「考古学・地理情報科学の融合からみる文化財の新たな記録システム構築に向けた研究」(課題番号21K18384)の助成を受けた成果の一部である。 また、本展および現地調査においては、イラク共和国クルディスタン地域政府古物文化遺産総局(総裁:Kaifi Mustafa Ali氏)、およびスレイマニヤ古物文化遺産局(局長:Hussein Hama Ghareib氏)の全面的協力を得たことをここに感謝いたします。

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