名称: 企画展「瀬戸の近代陶磁」瀬戸市美術館
会期:2023年12月02日(土) ~ 2024年04月14日(日)
会場:瀬戸市美術館
時間:午前9時から午後5時(最終入館は午後4時30分まで)
※12月12日(火)、12月28日(木)~1月4日(木)、
1月9日(火)、2月5日(月)~2月9日(金)、2月13日(火)3月12日(火)、4月9日(火)は休館
料金:一般:500円(400円)、高大生300円(240円)
※()内は20名以上の団体の場合
※中学生以下、65歳以上、妊婦、障害者手帳(ミライロID可)をお持ちの方は無料
住所:〒489-0884愛知県瀬戸市西茨町113-3瀬戸市文化センター内
TEL:0561-84-1093
URL:瀬戸市美術館
瀬戸で磁器の製造が開始されたのは、江戸時代後期のこととされ、瀬戸村においては享和元年(1801)、加藤唐左衛門や加藤吉右衛門ら16名が陶器から磁器生産へ転業し、文化四年(1807)、加藤民吉が九州から磁器製造にかかる技術を持ち帰ったことで、生産が拡大しました。窯屋たちは藩の保護の下、陶磁器製品の生産量等を管理していましたが、明治維新による廃藩と共に、蔵元制度や窯株制度が撤廃されました。これにより窯屋の経営が一時は困窮するものの、自由競争での陶磁器生産ができるようになったことで、徐々に活力を取り戻していきます。
明治時代になると、日本政府は殖産興業を押し進めるとともに、美術工芸品の海外輸出にも力を入れました。また、政府は欧米で盛んに開催される万国博覧会に積極的に参加し、瀬戸からは豪華絢爛で技巧的な染付磁器が出品され、数々の賞を受賞しました。
また、瀬戸で素地を製作し、東京、横浜、名古屋などで上絵付を行った製品も数多く海外に輸出されました。優美かつ精緻な上絵付は各国の関心を集め、欧米におけるジャポニズムの発展の一翼を担います。それと同時に、欧米の窯業技術の習得にも力を入れていきます。酸化コバルトによる染付の絵付や石膏型を使用した成形法など西洋の窯業技術が瀬戸にもたらされ、今まで培ってきた技術と相まった新たなやきものづくりへと発展していきました。
本展では、海外で高い評価を得た明治時代の瀬戸の陶磁器48点を展示します。当時の最先端技術によって製作され、瀬戸が世界に誇ったやきものの魅力をご紹介いたします。
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