名称:ヨヴァン・マティッチ 「Disrupting The Feed」GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE
会期:2024年2月2日(金)〜2024年2月17日(土)
会場:GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE
開館時間:11:00 〜 19:00
最終日は17:00まで
休館日:日曜日
入場料:無料
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座7-7-16
TEL:03-3571-4291
URL:GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE
GALLERY HAYASHI+ART BRIDGEはこのたび、ヨヴァン・マティッチによる個展「Disrupting The Feed」を開催いたします。本展は、マティッチの日本初の個展開催となり、多治見市陶磁器意匠研究所にて滞在制作を行なったセラミックを用いた立体作品とそれらを平面に落とし込んだ作品を発表いたします。
セルビアのベオグラードで生まれたヨヴァン・マティッチは、社会システムとその中に在る人類の境遇について鑑賞者に思考を促す作品を制作しています。東欧というポスト社会主義のしこりの中、西側諸国との経済格差の間で育った彼は、東欧諸国の分裂と急激な資本主義への移行による社会の変化を目の当たりにしました。急速な消費社会に舵を切った自国の社会と市場の関係性を理解しつつも、芸術家としてそれに抵抗し作品として表現しています。今日、我々が多くの中から商品を選択することが可能な「選択的自由」を得たことは、消費社会がそれまでの因習や習慣から人びとを「解放」するものであると同時に、ブランド化された付加価値に踊らされる不自由な存在となっています。彼のセラミックで作られた立体作品は、企業ロゴやシンボルなど消費社会の中で記号化されたモチーフを、複製や量産されるものの象徴としてクッキーカッター(クッキーの型抜き、型を抜くもの)で象られており、真の普遍的な物へ追求を消費社会に問い続けます。
本展にて展示される作品群は、多治見市陶磁器意匠研究所にて制作されたものが並びます。有史以前より存在し、現代にて尚も用いられるセラミックは、まさしく後世に遺る普遍的なものだと言えます。マティッチの思考と内なる闘争にセラミックが呼応し、純枠な芸術作品へと昇華された作品をご覧ください。
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