名称:「UrbanNesting:再び都市に棲む」BankART Life7」BankART Station
会期:2024年3月15日(金)〜6月9日(日)
会場:BankART Station
開館時間:11:00-19:00(BankART Station以外の観覧時間は設置場所に準ずる)
料金:BankART Life7 単体パスポート 1,000円
セット券(横浜トリエンナーレ+BankART Life7+黄金町バザール2024)一般3,300円(3,200円)/
横浜市民3,100円(3,000円)/ 学生2,000円 ( )は前売料金
休館日:木曜(4/4、5/2、6/6以外)
主催:BankART1929
共催:横浜市にぎわいスポーツ文化局
横浜トリエンナーレ組織委員会(馬車道駅コンコース作品のみ)、パシフィコ横浜(ぷかり桟橋会場のみ)、ヨコハマポートサイド街づくり協議会(ヨコハマポートサイド周辺地区のみ)
協力:横浜高速鉄道株式会社、株式会社ココラボ、株式会社青柳建設、Yokoito Additive Manufacturing、株式会社鈴木事務所(YSDO)、ほか
その他、作品設置に関係いただいた施設・店舗関係者の皆様、ツアーにご協力いただいた皆様
住所:〒231-0003神奈川県横浜市中区北仲通5-57-2 1階
URL:BankART Station
BankART1929はこれまで横浜トリエンナーレ開催毎に、あわせて大規模な連携企画展「BankART Life」を開催し、3年に一度の総括とその後の指針を示してきました。BankART活動開始から20年のタイミングで開催する7回目の「BankART Life」のタイトルは「UrbanNesting:再び都市に棲む」です。
2004年、横浜市が推進する創造都市構想のリーディング事業として始まったBankART1929は、歴史的建造物や港湾倉庫などの遊休施設を文化芸術に活用することによって街ににぎわいをつくることをミッションに、館内外問わず様々な事業を展開してきました。またBankART自身も、都市の変容と呼応して何度もその棲家を移動せざるをえなくなり、引っ越しを繰り返し、様々な危機に直面しながらも活動継続して現在に至ります。「都市に棲む」というフレーズは、そんなBankARTのあり方としてたびたび使われてきましたが、この「棲む」という言葉には単に居住するという意味を超えた動物的な感覚が含まれています。野生の思考で都市を見つめ、自らの場所を発見し獲得していく喜び。それと並行して都市の中に潜むさまざまな問題や課題に対して真摯に対峙し、不確実さを引き受けながら、自由自在に形を変えてそれでも都市に棲み続けること。都市に棲む鳥たちや虫たちが、明るい日差しに戯れる日もあれば風雨の吹き荒れる中それぞれの巣で身を寄せ合いじっと耐える日もあるように、嵐の後の雨に洗い流された瑞々しい空気が、都市の見え方を大きく変えてみせてくれるように。
「都市」のような捉えどころのない大きなものについて考えるとき、個々人が捉えることのできる都市像は生物における環世界のように自分の立ち位置から独自の視点でみたものでしかなく、自分に見えるものは常に部分でしかありません。しかし、自分にしか見えない都市を地図にして誰かに渡したら、その人は同じ都市を違う都市のように巡ることができるかもしれません。様々な地図の無数の交換を繰り返す中で互いを更新し創造していった先には、どんな都市が立ち現れるでしょうか。
今回の会場となる「BankART Station」は、みなとみらい線「新高島駅」地下1階に広がる大空間であり、外部空間への結節点でもあります。この「BankART Station」を起点として、みなとみらい21地区、関内地区、ヨコハマポートサイド周辺地区の3つのエリアの日常空間に作品を展開します。さらに多様なガイドによる「ツアー」によって、さまざまな視点から都市を再び訪れ直してみたいと思います。
統一テーマ「野草」について:
今、成熟しつつある都市は管理され規制されると同時に、本当の意味で未知のものに出会う自由さを失いつつあるようにもみえます。フェンスに阻まれ路傍に咲く花を摘むことさえままならない、そんな都市でもなお私たちは、ここを棲み家とするものとして、自由の花を摘みに、あるいは何かを予感するために、あえて都市に身を置いてみようと思います。そこには今回のトリエンナーレがテーマとしている「野草」に通じるものがあるのではないかと思っています。
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