林智子 個展「そして、世界は泥である」京都芸術センター
名称:林智子 個展「そして、世界は泥である」京都芸術センター
会期:2024年3月30日 (土) – 2024年6月9日 (日)
会場:京都芸術センター ギャラリー北・南
開館時間:10:00ー20:00
主催:京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
助成:一般財団法人NISSHA財団、公益財団法人野村財団
特別協力:株式会社ニソール
協力:抱月工業株式会社、松岡廣繁・高谷真樹(京都大学理学研究科地質学鉱物学教室)、深泥池水生生物研究会、大阪芸術大学アートサイエンス学科
制作協力:東岳志・武田真彦 (サウンドデザイン)、山本晃久(和鏡)
住所:〒604-8156京都府京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
TEL:075-213-1000
URL:京都芸術センター
京都芸術センターでは、林智子の個展「そして、世界は泥である」を開催します。
京都に拠点を置くアーティストの林智子は、京都の芸術系大学で染織を学んだ後、ロンドンに渡り、先端的なテクノロジーを援用しながら、人と人との間に生じる感覚やコミュニケーションをテーマにする作品を制作してきました。その後、アイルランドやスコットランドなどでの滞在を経て京都に戻った林は、豊かな自然と歴史に触れ、人の内なる自然と外に広がる自然とのつながりに意識を向けるようになります。
イタリアの詩人ジャコモ・レオパルディの言葉を展覧会名に冠する本展は、林のこうした関心に根差すものです。細かな粒子の夥しい集合が水気によって結び付けられた泥は、特定のかたちを持つことはありません。それは濁り、汚れたものと見なされる一方で、生命を育むこともあります。
そして、世界は泥である。本展で林は、世界を個と全体が有機的に結びつき、生命を循環させる運動と捉え、その中での私たちの生の在り方を思考します。私たちの内なる自然と外なる自然はどのように共鳴しているのか。本展では、社会的な秩序によって隠されている「形なきものの形」・「声なきものの声」と私たちが再び関係を取り結ぶことで、言語以前の感性を呼び覚ますことを試みます。
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