「新収蔵:ゲルハルト・リヒター《ストリップ(926-3)》」ポーラ美術館

ゲルハルト・リヒター《ストリップ(926-3)》2012年 ポーラ美術館 © Gerhard Richter 2023 (05092023)

名称:「新収蔵:ゲルハルト・リヒター《ストリップ(926-3)》」ポーラ美術館
会期:2023年12月13日(水)~2024年5月19日(日)
会場:展示室4
住所:〒250-0631神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
TEL:0460-84-2111
URL:ポーラ美術館

ドイツ、ドレスデン出身のゲルハルト・リヒター(1932- )は、半世紀以上にわたる画歴を通じて、絵画の新たな可能性を問い続けてきました。その出発点として位置付けられるのが、新聞や雑誌などの白黒写真やプライベートな写真に基づいた〈フォト・ペインティング〉であり、絵筆で表面を軽く擦ってイメージ全体をぼかすという描法がとられたのは、1960年代のことでした。
リヒターの取り組みは、油彩画や写真、そしてデジタルプリントなど多岐にわたっています。〈抽象絵画〉のシリーズでは、色彩を何層も重ねていく際に、画面の幅にわたるほどの長いスキージ(へら状の道具)を用いて、絵具を塗り広げるとともに削り取っていく痕跡に対して、画家の関心が強く向けられました。新収蔵作品である《ストリップ(926-3)》は、2011年から始められたシリーズに含まれるものです。ある一枚の《抽象絵画》をスキャンしたデジタル画像を細分化して、再統合した結果としてリヒターが浮かび上がらせたのは、数えきれないほどの細片が折り重なるストライプの広がりでした。今回の展示では、《ストリップ(926-3)》を初公開するにあたり、当館の収蔵するリヒターの作品を一堂に会して、その魅力をご紹介いたします。

ゲルハルト・リヒター《ストリップ(926-3)》2012年 ポーラ美術館 © Gerhard Richter 2023 (05092023)
ゲルハルト・リヒター《ストリップ(926-3)》2012年 ポーラ美術館 © Gerhard Richter 2023 (05092023)

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 企画展「石のワンダー」愛媛県総合科学博物館
  2. 特別陳列「洞窟から探る人類史 東南アジアの洞窟遺跡」奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
  3. 「動き出す浮世絵展 TOKYO」寺田倉庫G1
ページ上部へ戻る