「極限下のエンターテイメント シベリア抑留者の娯楽と文化活動」平和祈念展示資料館

「極限下のエンターテイメント シベリア抑留者の娯楽と文化活動」平和祈念展示資料館

名称:「極限下のエンターテイメント シベリア抑留者の娯楽と文化活動」平和祈念展示資料館
会期:2024年1月16日(火)〜2024年4月14日(日)
会場:平和祈念展示資料館
開館時間:9:30 〜 17:30
休館日:月曜日 月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料:無料
住所:〒163-0233 東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル33F
TEL:03-5323-8709
URL:平和祈念展示資料館

抑留中に描いた絵画「遊ぶロシアの子供たち」(古田卓三)
抑留中に描いた絵画「遊ぶロシアの子供たち」(古田卓三)

1945(昭和20)年の夏、長く続いた戦争が終わりを迎えました。ソ連軍と戦っていた日本の兵士たちにも、ようやく帰国の時が訪れます。「トウキョウ、ダモイ(東京に帰す)」と言うソ連兵を信じた彼らがたどり着いた先は、日本ではなく、シベリアでした。そこで待ち受けていたのは、過酷な強制労働、厳しい寒さ、慢性的な飢え。シベリアのラーゲリ(収容所)で生き抜くには、体力を保持するだけではなく、「絶対に故郷に生きて帰る」という強い意志と希望を失わないことが非常に大切でした。極限の状況下にあった彼らの心を慰め励ましたもの―それこそが、娯楽と文化活動だったのです。
抑留者たちの娯楽と文化活動は非常に多彩です。手先の器用な者は麻雀牌や将棋の駒を手作りし、俳句を嗜む者は仲間を集めて句会を開きます。芸達者な者たちが集えば、楽劇団が結成されました。彼らは疲れている中でも稽古を重ね、そこにささやかな楽しみを見出しながら、同胞たちを励ます音楽や演劇を届けました。
本企画展では、手製の娯楽品や、楽劇団で使用した楽器、抑留中に描かれた絵画などを展示し、抑留者たちの文化活動の一端をご紹介します。絶望のラーゲリで、抑留者たちに生きる希望を灯し続けた「エンターテイメント」の数々をご覧ください。

抑留中に描いた絵画「夕ぐれの梳る娘」(佐藤健雄)
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