「飯田美穂・石井海音・黒宮菜菜  The Three Graces」日本橋三越本店

飯田美穂 Image, Louvre, Fragonard 60.8×72.7×2 cm 麻布に油絵の具 2023年 ©Miho Iida, Photo by Ryo Adachi, Courtesy of FINCH ARTS

名称:「飯田美穂・石井海音・黒宮菜菜  The Three Graces」日本橋三越本店
会期:2024年4月3日(水) ~ 2024年4月15日(月)
会場:本館6階美術 コンテンポラリーギャラリー 最終日午後5時終了
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

石井海音

スクリーン

32.5×44cm

キャンバスに油彩、アクリ ル

2024年
 

©Amane Ishii, Courtesy of imura art gallery
石井海音 スクリーン 32.5×44cm キャンバスに油彩、アクリ ル 2024年 ©Amane Ishii, Courtesy of imura art gallery

三越コンテンポラリーギャラリーでは、3名によるグループ展 The Three Graces を開催いたします。
絵画の自由な可能性を求め模索する<飯田美穂・石井海音・黒宮菜菜>3名を、ギリシャ神話に登場する「美・魅力・幸福」を与える三人の女神になぞらえ、それぞれの作品を1つの空間で展覧し「絵画」の多様な発展性と魅力ついて再考する展覧会です。名画をモチーフに描き、​絵とは何か、なぜヒトは絵を描くのか考察する飯田美穂、架空のキャラクターや植物などを2次元的に描き多層的な空間を拡張する石井海音、小説・神話・考古学・民俗学などをインスピレーションの源流に独自の物語を油彩・染料・和紙などを用いて​表現する黒宮菜菜、それぞれの独自の個性をめぐり、絵画のあらたな魅力と可能性を発見いただければ幸いです。ぜひ会場でご覧ください。

黒宮菜菜
空(から)の馬、空(から)の舟 #2 

74×92×5.2cm
木製パネル、綿布、アクリル絵の具、油絵具、蜜蝋、葦(アシ)、ヒカゲノカズラ

2024年
黒宮菜菜 空(から)の馬、空(から)の舟 #2 74×92×5.2cm 木製パネル、綿布、アクリル絵の具、油絵具、蜜蝋、葦(アシ)、ヒカゲノカズラ 2024年

飯田美穂(いいだ みほ)Miho Iida
愛知県生まれ。名古屋芸術大学洋画2コース卒業、京都造形芸術大学大学院(現・京都芸術大学)油画コース修了。主に既存のイメージを用いて油絵を描く。絵とそれを成り立たせるものについてや、絵とは何か、なぜヒトは絵を描くのかについて考えている。近年の主な展示は、個展「m, △, 連続体」(京都 蔦屋書店 6F ギャラリー、京都、2023)、「絵とフレーム(窓)」(Artglorieux GALLERY of TOKYO、東京、2023)、グループ展「Chimaera 奇美拉打开的内会通向哪里?」(上海宝龙美术馆、上海・中国、2023)、「Aliens 3 : 飯田美穂、パクジヘ、TYM344」(FINCH ARTS、京都、2023)など。
石井海音(いしい あまね) Amane Ishii
大阪府生まれ。2020年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻修了。「まなざし」を大切にしながら、別の世界へ広がる可能性を秘めたモチーフとともに絵画を描く。画面からは多層的な空間の広がりや時間の重なりなどが感じられる。近年の主な個展に、「あなたは何処へ」(銀座蔦屋書店、東京、2023)、「見たことのない天使を映す」(TAKU SOMETANI GALLERY、東京、2023)、「warp」(biscuit gallery、東京、2022)、「視線のたより」(イムラアートギャラリー、京都、2021)、グループ展に「UNTITLED_The portraits」(GALLERY AFTERNOON、ソウル、韓国、2023)、「BEING AND TIME」(Powerlong Art Center、上海、中国、2022)など。
黒宮奈菜(くろみや なな)Nana Kuromiya
東京生まれ 。「トーキョーワンダーウォール2014」でのワンダーウォール賞受賞や、2018年「第21回 岡本太郎現代芸術賞展」での大作の出展、2019年大原美術館によるレジデンスプログラム「ARKO」での滞在制作とそれに続く同館での個展、VOCA展2020での佳作賞受賞など、近年その精力的な発表と研究を重ねた独創的な作風で注目を集めている作家。主にキャンバスの周囲に絵の具や粘土で土手を作り支持体を器状にして制作する油彩作品、重ねた和紙に染料を滲ませて描く紙作品、2タイプの技法を使い分けて作品を制作する。コントロールのしにくい画材を敢えて使用し、さらに描画を加えることで、描かれたものの不確かさを現実に引き寄せる描き方は、その綱引きのような微妙な行為自体が作品のコンセプトとも繋がっている。画中に現れる透明で幽微なイメージを通して、私たちは日常の知覚や認識の希薄さ、不確かさに気付かされるだけでなく、そこに「曖昧な世界」のリアリティを感じ取ることが出来る。近年の主な個展に「たましいのうつわ」(ギャラリーノマル、大阪、2024)、「ウツシキ アヲヒトクサ」(京都場、2021)、「Boys」(FINCH ARTS、京都、2020)など。

飯田美穂 Image, Louvre, Fragonard 60.8×72.7×2 cm 麻布に油絵の具 2023年 ©Miho Iida, Photo by Ryo Adachi, Courtesy of FINCH ARTS
飯田美穂 Image, Louvre, Fragonard 60.8×72.7×2 cm 麻布に油絵の具 2023年 ©Miho Iida, Photo by Ryo Adachi, Courtesy of FINCH ARTS

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