「大画面の奔流 川端龍子の『会場芸術』再考」大田区立龍子記念館

「大画面の奔流 川端龍子の『会場芸術』再考」大田区立龍子記念館

名称:「大画面の奔流 川端龍子の『会場芸術』再考」大田区立龍子記念館
会期:2024年3月20日(水)〜2024年6月9日(日)
会場:大田区立龍子記念館
開館時間:9:00 〜 16:30
休館日:月曜日
   月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料:一般(16歳以上) 200円、6歳以上 100円、65歳以上・未就学児 無料
住所:〒143-0024東京都大田区中央4-2-1
TEL:03-5777-8600
URL:大田区立龍子記念館

「大画面の奔流 川端龍子の『会場芸術』再考」大田区立龍子記念館
「大画面の奔流 川端龍子の『会場芸術』再考」大田区立龍子記念館

2024年に富山と岩手で開催される「川端龍子展」を皮切りに、生誕140年を迎える来年以降も本州を縦断するように、日本画家・川端龍子(1885-1966)の画業を紹介する展覧会が開催される予定です。今後、龍子の大画面の作品を見たいと望む声は全国でますますと高まっていくことでしょう。そこで本展では、龍子が追求し続けた芸術理念である「会場芸術」を、戦前から戦後の大画面の作品を通じて紹介します。
大正期に「展覧会場の壁面で見せる以上、それは特定の少数者のためではなく、広く大衆にうったえるべきである」と考えた龍子は、大画面の日本画作品の制作へと突き進んでいきました。そして、1929(昭和4)年に自らの美術団体・青龍社を設立すると、「大衆と芸術の接触」のために「会場芸術」を追求していく必要があると龍子は主張したのでした。時代は1930年代に入り、「非常時」と呼ばれた不穏な情勢の下、時事的な要素を取り入れた大作を龍子は次々と発表し、大衆の絶大な支持を得るところとなりました。
本展では、泥沼化していった日中戦争の時に描かれた《花摘雲》(1940年)、終戦の年に描かれた疲弊した龍の図《臥龍》(1945年)や、さらには戦後、能楽の演目を描いた《小鍛冶》(1955年)、龍子記念館が開館した年に発表された《海鵜》(1963年)等の展示をとおして、空間性と時代性の表現によって、「大衆と芸術の接触」を密にしていこうとした「会場芸術」による大画面の奔流にせまります。

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